本とわたしを離さないで

本のこと、お店のこと、日々のこと

2018.09.15展示

10月10日(水)~10月28日(日)やまぐちめぐみ作品展

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blackbird booksでは49歳で夭逝した絵描き・やまぐちめぐみの初作品集の発刊を記念した作品展を開催致します。

たくさんの作品を絵描き旅立った彼女。作品集には80点を掲載しましたが、掲載できなかった作品が大量に遺っています。

本に掲載できなかった絵を含め、膨大な中から厳選した作品たちを展示します。

当店近くの千里ニュータウンで幼少期を過ごしたやまぐちさんの展示を出来ること、大変嬉しく思っています。

会期中、数点の原画とオリジナルグッズ(ハンカチ、ポスター、ポストカード、トートバッグ)を販売致します。

たくさんのご来店をお待ちしております。

また、本展示は大阪市北区のギャラリー「yolcha ヨルチャ」さんとの同時開催です。(ヨルチャ 9/28~10/28 展示する作品は異なります)

スタンプラリーを開催し、2点巡回された方には特製大判ポストカードをプレゼント致します。

それぞれの異なる雰囲気の中でお楽しみ頂けると幸いです。

 

◎やまぐちめぐみ
1966年大阪府生まれ。千里ニュータウンで幼少期を過ごす。30代半ばから制作活動を開始。2000年セツ・モードセミナー入学。病と闘いながら絵描きに専念し、個展、グループ展に参加、多数の作品を遺す。2015年9月に49 歳で永眠。2016年2月制作途中だった作品に絵本作家とりごえまりが加筆して完成した絵本『コトリちゃん』を出版。

 

『やまぐちめぐみ作品集』

画学生風な試行錯誤を経て、色彩と形がやさしく調和した温かな作風が確立されていくのだけれど、その絵を観ている自分の心も温かくなっていることに気付くのだ。ー奈良美智

作品集の詳細はこちら。

 

 

 

2018.08.28ブログ

アルテリ六号

熊本は橙書店発の文芸誌「アルテリ」の六号が好評です。

六号では創刊からこの文芸誌に協力していて、2018年2月に亡くなられた作家の石牟礼道子さんを追悼しています。

文章を寄せたそれぞれの人が石牟礼さんとの思い出を綴っています。

「アルテリ」では僕が個人的に毎号楽しみにしている執筆者の方がいて、その方は浪床敬子さんと言います。

プロフィールには「私人」と書かれていて、詩人でもなく、作家でもなく、評論家でもありません。

もちろん僕はお会いしたことはないし、どんな人かも存じません。

けれどこの方の書く文章に僕は毎号心を揺さぶられています。

浪床さんは生と死の間を慎ましく、けれど力強く生きている生命を描いていて、それは瀬戸内寂聴さんの言葉を借りれば「切に生きる」人々を描いていて、それが半年に一度、僕の心を揺さぶります。

六号では浪床さんは亡くなるひと月ほど前の石牟礼さんの施設を訪れ、その会話を記していました。

 

「俳句ば一つ・・・作りかけとります。完成させんばいかん」

「いま完成させますか」と促す。

<雲の上は 今日も田植えぞ 花まんま>

「こまんか時、天気のよか日に花をつんで、男の子たちを集めておままごとをしよりました。『花ばごちそうするけん、遊びにおいで』と」

「その風景が、今思い出す一番幸せな時ですか?」

「はい。そうですねぇ」

 

僕はこの会話に自分も最後の時には少年時代を思い出すのだろうかと考えずにはおれず、今、家や近所で友達と遊び回っている一年生の小さな娘も、彼女がこの世にさようならを告げる時にこの風景を思い出すのかも知れないと考えずにはおれず、死や幸福について思いを巡らせ、そして言葉を書き記すことの素晴らしさと重みをこの本から受け取っています。

 

 

 

2018.08.18展示

9/11(火)~9/30(日)higashiguchi wakiko exibition 『テーマはBOOK』

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※10/5(金)まで期間を延長致します。

最終日は13時から19時まで東口さん在廊されます。

 

bbbでは9/11より大阪在住のイラストレーター東口和貴子さんの作品展『テーマはBOOK』を開催致します。

本屋での開催ということで本をテーマにしたイラストマンガ作品を展示します。

また、作家在廊中にはあなたの「著者近影」を描きます。

どうぞお楽しみに!

 

higashiguchi wakiko exibition 『テーマはBOOK』

東口和貴子作品展

2018/9/11-9/30

場所・問い合わせ:blackbird books | 06-7173-926  | info@blackbirdbooks.jp

【期間中イベント】

「あなたの著者近影を描きます」

作家在廊日 9/16(日),9/20(木),9/22(土),9/26(水),9/30(日)他予定

11時~18時頃まで(20.26.30は13~18時頃まで)

金額:1000円

時間:15分ほど

ご予約不要ですが状況によりお待ち頂くことがございます。

 

東口和貴子

大阪在住

カートゥーン(1コマ漫画)を使ったイラストレーションや、サイレントのコママンガ作品などを描いています。

2006年 京都精華大学  卒業

2016年 初めての作品集「DONKOH」をBOOKLOREより出版。大阪・名古屋・徳島・東京と巡回展を行う。

2017年 記念写真をイラストにする『ハレの日イラスト』の受注をスタートさせる。

また、チラシやお店案内などのイラストの仕事もしている。

http://hi-waco.pupu.jp/

Instagram : higashiguchi.wakiko

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2018.08.01イベント

8/22(水)~9/9(日)『bbb,fukui』

これまでblackbird booksでは3回に渡り福井県にあるkna plusが生んだ土に還るエコバッグ『PLECO by kna plus』のPOP UP SHOPを開催してきました。

この展示は毎回多くのお客様にご来店頂いており、4回目となる今回はknaさんのご縁で福井県の地場産業が生んだオリジナルブランドを更に幾つかお迎えし展示販売することになりました。

これまで5日間だった期間も約3週間に大幅に拡大し開催致します。”

また、8/25(土)、8/26(日)は当店で毎月オープンしている花店noteも同時開催です。

 

創業1701年の業務用食器メーカーSEKISAKAが運営するセレクトショプ『ataW』の寄り添うペアグラスFAMILYWAREと多目的容器STORE

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越前和紙1500年の伝統を引き継ぐ『五十嵐製紙』によるかこさとし手漉き和紙うちわと手漉き和紙時計

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土に還るエコバッグ『PLECO by kna plus』

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鯖江市にあるデザイナーと職人で構成されるカンパニー『TSUGI』が展開する眼鏡の素材に新しい価値を見出したSurのアクセサリーとTOOWNの漆のブローチ

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杉の間伐材を丸太の状態から削り出して仕上げ、土に還る『ろくろ舎』のTimber pot

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2018.07.21ブログ

本はゆっくりだからいいと思う。

先日閉店間際にお客様が入ってきて、店を一周すると唐突に質問された。

足取りで本を買いに来たわけではないことがわかっていた。

「本を早く読むにはどうすればいいでしょうか?一冊を読むのに一ヶ月かかることもあって。一週間で何冊も読んでしまう人がいると聞いたのですが、どうすればいいでしょうか?」

そんな質問をされたことは初めてだったのと彼女が何か急いでいる風だったので面食らったのだけれど、

「早く読もうと思ったことがないのでわからないです。僕も一ヶ月かかることはありますよ。ゆっくりでいいんじゃないでしょうか」と冷静に答えた。

彼女は少し意外な表情をして、「そうですか。ゆっくりでいいですか。わかりました。」と言って足早に去っていった。

 

この出来事はさて置き、本はゆっくりだからいいと思う。

飛行機ではなく、船のようにゆっくりと進んで行く。

そこから見える風景は何ものにも代えがたい。

結末には容易にたどり着かず、重く、かさばり、こすっても何も出てこない。

時間をかけることを半ば強制してくる。

いかに早く目的のものに辿り着くことが優先される世界でこんなに時代に逆行しているメディアは他にない。

 

ゆっくりと、たった一枚の紙をめくるときに感じるその圧倒的な重さ、それを感じられている時、僕は今を生きいていると思う。