本とわたしを離さないで

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2022.05.05

5.24tue – 6.12sun マメイケダ展 ー通りすがりー

大体通りすがりというか

思わぬところで描きたくなるような風景が

目の前に現れる

最近は石だの階段だのが描きたくなることが多い

(マメイケダ)

 

これまでblackbird booksではマメイケダさんの風景画に焦点を当て展示を開催して参りました。

今回も近年の風景画をまとめて展示致します。

また今回も展示に合わせ風景画の私家版作品集「ふうけい3」(仮)を発行予定です。

どうぞお楽しみに。

 

マメイケダ

1992年島根県出雲市に生まれた。大阪に在住。

食べたものや見たものをよく描いている。

高卒後、惣菜調理の仕事に勤めるが、2013年秋に退職して絵を描きに大阪に引っ越す。作品集に『味がある。』(誠光社)『ふうけい』『ふうけい2』(共にiTohen press)などがある。著書に絵本『おなかがへった』(WAVE出版)がある。

2016年HBファイルコンペ仲條正義賞を受賞。

書籍の装画などのイラストレーションや展覧会での発表などを中心に活動。

好きな食べ物は卵。

2022.04.17

2022.5.3-5.15 小原晩「ここで唐揚げ弁当は食べんほうがいいで」

※会期が変更となりました。

5月3日(火)〜5月15日(日)となっております。

※GW期間中は引き続きマスクの着用、入店時の消毒、少人数でのご来店など感染対策のご協力をお願い致します。混み合った場合は入店を規制する場合がございます。

 

初めて読んだ時、楽しいことばかりではないのに(寧ろ辛いことが多いのに)この本を貫いている明るさは何なのだろうと考えた。

店に遊びに来る彼女に会うたびにあの明るさはこの人の天性のものなのだろうと思った。光が文章に滲んでいるのだ。

彼女に伝えると辛かったことをエモーショナルに書くよりも面白く読んでもらえるように意識したとのことだったがそれも含めて彼女とこの本の良さだと思う。

 

発売後瞬く間に反響を呼び、現在も快進撃を続ける歌人・文筆家の小原晩による「ここで唐揚げ弁当を食べないでください」。

blackbird booksでは小原晩の「ここで唐揚げ弁当は食べないでください」にまつわる展示を開催します。

装画を手がけた佐治みづきさんの原画をはじめ、表題作の四コマ漫画バージョン、関西弁バージョン、書き下ろしエッセイ、小原晩の年表に見立てた連作短歌30首の展示、そしてオリジナルグッズを販売予定です。

色々と大変な世の中だけれど、来てくれた人が少しでも元気を貰えるような展示になればと思っています。

店主

 

「はじめましての方が多いと思います。小原晩と申します。『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』を刊行してから「唐揚げの子?」と聞かれることが増えました。とても嬉しいです。実は本の内容自体は唐揚げ唐揚げしていません。確かめにいらしてください。確かめ済みの方も楽しめる展示にしています。みんないらしてください。わかっているとは思いますが、blackbird booksさんで唐揚げ弁当は食べんほうがいいで!」

小原晩

 

小原晩

1996年東京生まれ。作家。歌人。

佐治みづき

絵描き

1994年生まれ 東京都在住
2017年 多摩美術大学美術学部 グラフィックデザイン学科 卒業

 

2022.03.23

4月9日(sat)〜24日(sun) 内田紗世個展 まばたき

2021年に写真集「まばたき」を発表した東京を拠点に活動する写真家内田紗世の個展を開催します。

個展に合わせ、写真と並行して執筆しているエッセイ「家族」シリーズの3冊目、「家族3」を先行販売致します。

 

”2020年、コロナ禍で外出を制限されるといつもの風景が彩度を増して見えてきた。私はそれを写真に撮った。シャッターを切ることとまばたきは似ていて1枚1枚が自分の網膜に記憶された確かにそこにあったもの。

本展示では「まばたき」に掲載の写真と「家族」から水内美歌子氏(PAPIER LABO.)によるグラフィックを展示。”

 

内田紗世

2020年夏よりポートレートの撮影を始め、Instagram上で発表を続ける。2021年1月エッセイ集「家族」、5月写真集「まばたき」を発売。

@uchidasayo_photo

2022.02.23

2022.3.12 土 – 4.3 日 阿部海太 絵と言葉による新作展 『ふたつの目のたま がらんどう 夜がそそがれ 朝がこぼれて』

絵を描くとき、この目に映っているものはそもそも何なのか。

どこまで遠く映るのか。映ったものに意味はあるのか。

目だけになって彷徨い歩くうちに、瞳は透けて、

やがてがらんどうになった。これらはそれからの絵と言葉。

(阿部海太)

 

blackbird booksではこれまで絵本出版記念展や所属レーベルKiteの展示など様々な形で阿部さんの絵に関わって参りました。

振り返ると個展・新作展として提示するのは初めてかも知れません。

空想と現実の間を独り歩んでいくような絵、そして近年bbbでも大きなテーマとしている「言葉」を展示します。

どうぞお楽しみに。

 

阿部海太 / ABE KAITA
絵描き・絵本描き。1986年生まれ。埼玉出身。
東京藝術大学デザイン科卒業後、ドイツ、メキシコに渡る。
2011年より東京にて絵画と絵本の制作を開始。
翌2012年に本のインディペンデント・レーベル「Kite」を結成。
2016年夏より拠点を神戸に移す。
著書に『みち』(リトルモア 2016年刊)、
『みずのこどもたち』(佼成出版社 2017年刊)、
『めざめる』(あかね書房 2017年刊)、
『ぼくがふえをふいたら』(岩波書店 2020年刊)、
共著に『はじまりが見える 世界の神話』(創元社 2018年刊)。

2022.02.11

2022年2月23日(水・祝)―3月6日(日)潮田登久子『マイハズバンド』

夫・島尾伸三と娘のまほ、洋館の一室で過ごした3人のにぎやかな日々と、静寂が訪れる夜の部屋でひとり向き合った孤独。約40年間眠っていた写真の物語がいま紐とかれる。

 

娘のまほが産まれて間もない1979年の初め、3人は、憲政の神様といわれた尾崎行雄の旧居を移築した東京・豪徳寺の歴史的な洋館に引っ越しをします。そこは「箱のような」二階の一室。この借家では、風呂もなくトイレが共同で、当初は冷蔵庫すらなかったと言います。妻になると同時に母となった潮田の、慌ただしくも充実した日々が始まります。夫の島尾は、表現者としても家庭人としても異種な人物であり、加えて、潮田と同じ狭い生活空間の中で写真を撮っていたのでした。そのような相手との記録だからこそノスタルジックでも、風刺でもないバランスを保ち、モノの背景に潜む人間のドラマを見せ、潮田作品の特徴的な冷静さがいっそう磨かれた作品といえます。本書ではまほが生まれた1978年からの約5年間で構成され、潮田の代名詞である6×6の正方形のフォーマットのBook 1、35mmのスナップショットのBook 2をセットにした、彼女の写真の原点となります。

 

本展では潮田のプリント作品のほか、『マイハズバンド』にまつわる二人の思い出の写真などで構成します。

 

この建物の住人が寝静まる頃には、枕元の中古の大きな冷蔵庫のモーターがガタンという不気味な音をさせるなり唸りはじめます。それを聞いているうちに、私の漠然とした不安が頭をもたげてきます。月や星がどこかへ行ってしまった、カーテンの無い大きな窓の向こうの黒い森を眺めているうちに、私はいつの間にか眠りにつくのです。

潮田登久子

 

『マイハズバンド / 潮田登久子』(torch press)

テキスト:光田ゆり、長島有里枝 
デザイン:須山悠里
仕様:240 x 190 mm/Book 1: 122P、上製本/Book 2:76P、並製本
言語:日本語・英語

潮田登久子(うしおだ・とくこ)
1940年東京生まれ。1963年桑沢デザイン研究所写真学科卒業。1966年から1978年まで桑沢デザイン研究所および東京造形大学講師を務める。1975年頃からフリーランスの写真家としての活動を始める。代表作に様々な家庭の冷蔵庫を撮影した「冷蔵庫/ICE BOX」がある。2018年に土門拳賞、日本写真協会作家賞、東川賞国内作家賞受賞。