本とわたしを離さないで

本のこと、お店のこと、日々のこと

2020.08.04イベント

MACK FAIR 2020.8.20-9.13

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この春に10周年を迎えたイギリスのアートブック・パブリッシャー“MACK”のフェアを開催致します。

ルイジ・ギッリ、スティーブン・ショア、アレック・ソス、ホンマタカシ、富安隼久、深瀬昌久、などこれまでblackbird booksで紹介してきた作家たちの本はもちろん、これまでなかなか紹介し切れなかった写真集も販売致します。

通販もご利用頂けます。

今回は流通の過程などでダメージを負ってしまった本もsaleとして販売します。(店頭のみ)

貴重な本を比較的手に入りやすい価格で販売致しますのでこちらもどうぞお楽しみに。

協力:twelvebooks

 

 

 

2020.07.05お知らせ

夏期休暇(8/10-14)とその他8月の予定

8月10日から14日まで夏期休暇で店舗営業はお休み致します。

8月15日は店主不在です。

このため10日から15日まで通販の発送はございません。(ご注文は承っております)

 

8月17日(月)は定休日ですが営業致します。

 

8月20日から9月13日までイギリスのアートブックレーベル“MACK”のフェアを開催します。

おすすめのタイトルやトートバッグ、SALE品などを展開します。

詳細は別途ご案内致します。

 

2020.06.21お知らせ

レジ袋有料化のお知らせ

7月1日よりレジ袋は一律10円とさせて頂きます。

エコバッグ、マイバグなどのご利用をお願い致します。

2020.06.14展示

2020.6.27(sat)-7.19(sun) 「記憶のアトリエ」 – 2020年 夏、blackbird booksで –

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zine作家 藤田理代(michi-sirve)さんのblackbird booksでは2年半ぶりの展示です。

藤田さんは29歳の時に絨毛がんを患い、そのことが出発点となって“大切な記憶”をテーマに、病院や地域で手製本の展示やワークショップを通して語りづらい想いや経験を共有する活動をはじめました。

現在は主にがんを経験された方やご家族、医療や福祉に関わる方々と、本づくりを通して人の想いや記憶を交わすきっかけづくりを続けています。

今回は藤田さんが病院や地域でひらいている記憶を本に綴じる小さな本づくりの移動アトリエ「記憶のアトリエ」での体験を元に製作した手製本の展示と販売を行います。

本の記憶、花の記憶、音楽の記憶、旅の記憶、装いの記憶、食卓の記憶、ことばの記憶……

そんな日々のささやかな記憶を思い浮かべ製作されました。

製本屑から仕立てたレターセットやメッセージカードなど誰かと想いを交わすための小さな紙小物も少し並べています。

どうぞお楽しみに。

 

藤田理代(michi-sirve)

ZINE作家。29歳で絨毛がんを経験し、患者や家族の「大切な記憶」を交わすための手製本の制作・展示活動をはじめる。病院や地域で本づくりの移動アトリエ「記憶のアトリエ」をひらきながら、患者や家族、医療者が想いや記憶を交わすきっかけづくりを続けている。
※連載「まなざしを綴じる」(日本看護協会出版会)

 

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2020.06.12ブログ

六年目の出来事

四人は、イシハラという人以外は、酒ではなくウーロン茶やポカリスエットを飲みながら、何も話さずにソファにただ座っている。煙草を吸うわけでもないし、音楽を聴くわけでもないし、テレビや雑誌を見ているわけでもない。世間の常識からすると、決して楽しそうに見えない。だがこれもタテノという人に教えてもらったのだが、楽しいというのは仲間と大騒ぎしたり冗談を言い合ったりすることではないらしい。大切だと思える人と、ただ時間をともに過ごすことなのだそうだ。(半島を出よ / 村上龍)

 

先日、友人夫婦の営む洋菓子店が閉店した。

本を引き取って欲しいと言われお店を訪ねた時に店を閉めることを告げられた。

全く予期せぬことだったので僕は不意打ちを食らって言葉を失い、しばらく動けなかった。

業種は違うけれど僕らはちょうど同じ頃に店を始めて、同い年ということもあって、親近感があった。

店の佇まい、ふたりが選択している物事、会話から、ふたりが大切にしていることが、僕と共通するものがあった。

僕はふたりのことが好きだった。

お店は物凄く流行っていた。会う度に忙しさは増しているようだった。お菓子も珈琲も本当に美味しかったから。

 

忙しい、というのは心を亡くす、と書くけれどそこまでとは思っていなかった。

普通の生活が出来なくなってしまったと言っていた。コロナで考える時間が出来たということだ。

客がいくら入っても、睡眠時間が削れたり、無茶な問い合わせを受けたり品のない行為を店でされ「消費されている」と感じれば、店の運営には困難が生じる。

僕もドリンクを片手に店に入って来られたり、意味もなく片手でページをパラパラとされれば意気消沈する。

ただ、お店のことはふたりにしか分からないし、ふたりの間のこともふたりにしか分からない。

 

僕がふたりに言えたことはウチは続けるからいつでも来てよ、連絡してよ、ということぐらいだった。

後日、兄弟みたいに思っていたから告げるのは辛かったと言われた。

僕は嬉しさと悲しさ、そして悔しさで混乱し、今もまだ糸が絡まったように心の整理が出来ていない。

ふたりのお店がそこにあるというだけで、僕は励まされていた。