本のこと、お店のこと、日々のこと
2022.05.05展示
大体通りすがりというか
思わぬところで描きたくなるような風景が
目の前に現れる
最近は石だの階段だのが描きたくなることが多い
(マメイケダ)
これまでblackbird booksではマメイケダさんの風景画に焦点を当て展示を開催して参りました。
今回も近年の風景画をまとめて展示致します。
また今回も展示に合わせ風景画の私家版作品集「ふうけい3」(仮)を発行予定です。
どうぞお楽しみに。
マメイケダ
1992年島根県出雲市に生まれた。大阪に在住。
食べたものや見たものをよく描いている。
高卒後、惣菜調理の仕事に勤めるが、2013年秋に退職して絵を描きに大阪に引っ越す。作品集に『味がある。』(誠光社)『ふうけい』『ふうけい2』(共にiTohen press)などがある。著書に絵本『おなかがへった』(WAVE出版)がある。
2016年HBファイルコンペ仲條正義賞を受賞。
書籍の装画などのイラストレーションや展覧会での発表などを中心に活動。
好きな食べ物は卵。
2022.04.21ブログ
「青葱を切る」という詩を初めて読んだ時、声が耳元で響きました。
「おれ」の声、「爺さん」の声、詩人の声が和音になって響きました。この詩集に収録されてる他の詩「春が、風が、吹いている」「海岸線叙景」「ミチルの夏」「遭遇」「白日」を読んでいる時も声が響きました。そういうことはあまりないことで驚き、そして同世代の詩人がこういうことを書くのかと出会えたことを嬉しく思いました。当店でもたくさんの方に手に取って頂きました。そして西淑さんの装画、清岡秀哉さんの装幀の良さも手伝ってすぐに売り切れたことを知り、名残惜しく思いました。まだまだこの詩集は売れると思っていましたし、まだまだ届けたい読者がいたからです。
このまま絶版にしておくのは勿体無いなと時折思い出しながら数年経って、第二詩集 『あまいへだたり』が発行されました。「イクラの味」を読んで圧倒され、ますますこの詩人に惚れ込むことになりました。五つの長編から成るこの詩集では声も言葉も更に研ぎ澄まされ、深くけれど柔らかく心に刻まれました。狩野岳朗さんの装画が見事に重なっていました。
朗読会を開き、交流を深め、それからしばらくしてこのまま指を咥えているわけには行かないと藤本さんに『青葱を切る』を当店から発行させて欲しいとお願いしました。すぐに快諾を頂いたのが2020年の春、コロナの広まる直前でした。発行まで2年以上かかったのは感染症は直接的には関係ありません。別の理由で延びることになりました。そしてまさか発売まで漕ぎ着けた先にロシアによるウクライナへの侵攻が始まるなど思いも寄りませんでした。「青葱を切る」は「爺さん」の体験した戦争だけが書かれているわけではありません。「青葱を切る」はこの詩集で唯一戦争がテーマになっていますが、他の詩には「孤独」「愛」「記憶」と文学が語り得る全てが描かれています。
広く永く読まれることを願っております。
2022.04.17展示
※会期が変更となりました。
5月3日(火)〜5月15日(日)となっております。
※GW期間中は引き続きマスクの着用、入店時の消毒、少人数でのご来店など感染対策のご協力をお願い致します。混み合った場合は入店を規制する場合がございます。
初めて読んだ時、楽しいことばかりではないのに(寧ろ辛いことが多いのに)この本を貫いている明るさは何なのだろうと考えた。
店に遊びに来る彼女に会うたびにあの明るさはこの人の天性のものなのだろうと思った。光が文章に滲んでいるのだ。
彼女に伝えると辛かったことをエモーショナルに書くよりも面白く読んでもらえるように意識したとのことだったがそれも含めて彼女とこの本の良さだと思う。
発売後瞬く間に反響を呼び、現在も快進撃を続ける歌人・文筆家の小原晩による「ここで唐揚げ弁当を食べないでください」。
blackbird booksでは小原晩の「ここで唐揚げ弁当は食べないでください」にまつわる展示を開催します。
装画を手がけた佐治みづきさんの原画をはじめ、表題作の四コマ漫画バージョン、関西弁バージョン、書き下ろしエッセイ、小原晩の年表に見立てた連作短歌30首の展示、そしてオリジナルグッズを販売予定です。
色々と大変な世の中だけれど、来てくれた人が少しでも元気を貰えるような展示になればと思っています。
店主
「はじめましての方が多いと思います。小原晩と申します。『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』を刊行してから「唐揚げの子?」と聞かれることが増えました。とても嬉しいです。実は本の内容自体は唐揚げ唐揚げしていません。確かめにいらしてください。確かめ済みの方も楽しめる展示にしています。みんないらしてください。わかっているとは思いますが、blackbird booksさんで唐揚げ弁当は食べんほうがいいで!」
小原晩
1996年東京生まれ。作家。歌人。
絵描き
1994年生まれ 東京都在住
2017年 多摩美術大学美術学部 グラフィックデザイン学科 卒業
2022.04.16イベント
数年ぶりにイベント出店します。
毎年上野公園で開催されている音楽と本の小さなフェス。今年は初の大阪開催も決行とのことでお誘い頂きました。
5月7日(土)、場所は当店から徒歩10分の服部緑地野外音楽堂です。
当日は店舗も営業予定。花店noteオープン日です。
是非緑地に遊びに来てください。
2022.03.23展示
2021年に写真集「まばたき」を発表した東京を拠点に活動する写真家内田紗世の個展を開催します。
個展に合わせ、写真と並行して執筆しているエッセイ「家族」シリーズの3冊目、「家族3」を先行販売致します。
”2020年、コロナ禍で外出を制限されるといつもの風景が彩度を増して見えてきた。私はそれを写真に撮った。シャッターを切ることとまばたきは似ていて1枚1枚が自分の網膜に記憶された確かにそこにあったもの。
本展示では「まばたき」に掲載の写真と「家族」から水内美歌子氏(PAPIER LABO.)によるグラフィックを展示。”
内田紗世
2020年夏よりポートレートの撮影を始め、Instagram上で発表を続ける。2021年1月エッセイ集「家族」、5月写真集「まばたき」を発売。
@uchidasayo_photo
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