本とわたしを離さないで

本のこと、お店のこと、日々のこと

2016.08.26お知らせ

【イベント出店】第1回東海蚤の市 2016.10.15.sat → 16.sun | JRA中京競馬場

「古き良きものと最高のエンターテイメントが集結する手紙社の蚤の市プロジェクト、ついに東海上陸です。」

詳細はこちら。

当店は昨年の関西蚤の市に続いての出店となります。

東海地方の皆様、お会いできるのを楽しみにしております。

(もちろん関西からも来てくださいね)

※東海蚤の市出店のため10.14から10.16までbbb店舗はお休みとさせて頂きます。(10.17は月曜のため定休日です)

第3回関西蚤の市 12.3.sat→12.4.sun 阪神競馬場にも出店を予定しております。

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2016.08.25ブログ

トークイベント「本をつくるひと」を終えて

移転後初のトークイベント「本をつくるひと LOCKET :内田洋介 ✕ 微花:石躍凌摩、西田有輝」が無事終わった。

とても熱の篭った空間になった。

「なぜ本をつくるのか?」という難しい問いに、登壇した3人が真摯に向き合って頂いたからだと思う。

まだ熱が冷めず余韻が店に漂っていて全体を捉えきれず上手くまとめられないのだが幾つかの場面を反芻出来るうちに書いておきたい。

「なぜ本をつくるのか? (なぜ本いう媒体を選び販売するのか?)」 「本の魅力は?」という問いに

3人は自分自身と向き合うように手探りで言葉を自分の中から抜き取るようにして答えて頂いた。

そして出てきたキーワードは「わからないから」 「知らないから」だったと思う。

「花や植物のことをまだ何も知らない」

「旅に出るたびに自分が何も知らないことを思い知る」

本をつくるのが楽しい、買ってもらって大事にして貰うのが嬉しい、いいものがないから自分で作る、風景や言葉を共有出来る、マスでは出来ないことをやる、

答えは幾つか具体的に出た。

それでも、3人に共通していたのは情報で溢れかえっている社会、そして情報そのものに対する反抗だ。

「雑草」という一括りの言葉で片付けてしまう安直さ(それは生活に直結している)、webから抜き取った一つの単語だけで全て分かった気になってあぐらをかいている自分たち。

わからない、知らない、ということをまずは自分で飲み込み、わからないことを伝えたい、伝えきれないことを伝えたい、その結晶が紛れもなく本だということ。

そんなことを語って頂いた。

そして本はその人そのもので、名刺であり、出会いであるということ。

本を通して出会えたLOCKETの内田さん、微花の石躍さん、西田さん、そして集まって頂いたお客様に感謝したい。

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2016.08.23お知らせ

【イベント出店】9/18(日)12:00~20:00 カレー大サーカスと古本大戦争 at 堀江萬福寺

北浜の古本屋Folk old book storeさんと谷口カレーさんの6周年記念イベントにお呼ばれしました。

現在ともに営業されてらっしゃいますが何とお二方ともに6周年だそうです。

おめでとうございます!

凄いタイトルに凄いラインナップ。カレーや物販はもちろん、ライブも楽しめます!凄い!

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2016.08.06お知らせ

【展示】8/23(火)~9/11(日)安西水丸:「ON THE TABLE」刊行記念展覧会

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イラストレーター安西水丸の未発表のシルクスクリーン作品をまとめた作品集『ON THE TABLE』の発売を記念し、ささやかな作品展を開催いたします。

『ON THE TABLE』は安西さんが1987年~1991年にかけて、個展のためだけに描き下ろしたシルクスクリーンの作品を一冊にまとめたアートブックです。

収録作品のおよそ9割が初めて書籍化されました。

今回の展覧会では、収録作品から10点のシルクスクリーンを展示いたします。一部の作品は販売も行います。

先日「美術館えきKYOTO」で開催された『イラストレーター安西水丸』展には出展されなかった貴重な作品も含まれます。

 

作品集『ON THE TABLE』は店頭、WEBにて好評発売中です。

水丸さんのシルクスルクリーン作品30点を収録。美しいブルーのクロス装が目を引きます。

デザインは雑誌『POPEYE』のアートディレクターとして活躍する前田晃伸氏。

アートブックとしてもちろん一つの美しいプロダクトとして部屋に収めておきたい一冊です。

 

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blackbird booksでは2016年6月の移転に伴い、店内に小さな展示スペースを設けました。

今回その展示スペース第一弾として安西水丸さんの展覧会が出来ることを大変嬉しく、また感激しております。

高校生の頃、村上春樹の短編小説「蛍・納屋を焼く その他の短編」を手にとった時が安西さんを知った最初だったと思います。

細いシンプルな線の絵がいつも枕元にありました。

そんな水丸さんの原画がお店に飾られることとなり(蛍の表紙とは違いますが)、その絵に囲まれて仕事をし、

見に来られた方々とお話出来ることを思うと、興奮を隠せずにはいられないのです。

 

皆様のお越しをお待ちしております。

2016.08.05ブログ

貝殻拾いとヨーガン レール「On the Beach」

海が好きで夏になると海へ行って泳ぎたくなる。

実家が神戸の海辺の町で幼いころから夏は海と決まっていた。

夏休みになると早い時間から父や母や叔父や従兄弟と海パンにTシャツで海まで歩いていって、遊んだ楽しい記憶がある。

昼まで泳いで焼きそばだとかマクドナルドハンバーガーなんかを買って帰るのだ。

自分に家族が出来ても海が俺を呼んでいるのか、家族の縁でここ数年は毎年白浜に行っている。

 

その本を読む前と読んだ後では風景ががらりと変わってしまうことがある。(映画や一枚の絵でも言えることだけれど)

ある日手に取って以来、ずっと仕入れようかと悩んでいた本があってそれがヨーガン レールの「On the Beach」という本だった。

砂浜に流れ着いたゴミとそのゴミを使って美しいランプを創っていく過程が収められた「On the Beach 1」と

ヨーガン レールが撮したゴムとプラスチックで出来たビーチサンダルの残骸の写真が延々と続く「On the Beach 2」がある。

まえがき「文明の終わり」にある通り、ヨーガン レールの怒りと悲しみが綯交ぜになったような本だった。力強く、そして美しい本だった。

美しい日本に魅せられたヨーガン レールは70年代前半に来日。そして死去するまでの15年ほどを沖縄の石垣島で暮らしていた。

飼い犬と共に貝殻や珊瑚を拾うかたわらで大量に流れ着いてくるゴミを目にすようになる。

自分の最後の仕事と言い切り、そのゴミを美しくかつ実用的なものへ変えていく活動がこの本に収められている。

文はなく写真のみの掲載だが言葉がないせいか沸々とした感情が読み取れる。

シンプルな美しい本だけれど重みのある本だ。

 

この夏も白浜で泳いだ。とても楽しかった。

娘を連れて人気のいない海岸で貝殻をたくさん拾った。

美しい風景の中にも無数のゴミが広がっていた。陽の光が海の底まで届くような美しい水の中にも空き缶やビニールが転がっていた。

そしてそれを毎日掃除している人がいることも知った。

僕が子供の頃遊んでいた神戸のビーチはアウトレットモールに埋め立てられて今はもうない。

 

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