本のこと、お店のこと、日々のこと
2023.01.31お知らせ
二月二日は都合により休業いたします。
ご了承くださいませ。
2023.01.29展示
2022年の終わりに販売を開始したフランスのアンジェを拠点にするアーティスト森田幸子の作品集『Time in Air, Time in Paper』。
作品の素晴らしさはもちろん、発売後大きな反響を頂いていることもあり当店にてささやかな展示販売を行うことになりました。
限られた期間、限られた点数ではございますが、原画プリントを見られる貴重な機会。
ご覧頂ければ幸いです。
Time in Air, Time in Paper
at blackbird books 2/7-2/19 (2/13は定休日)
原画プリントと作品集の展示販売
作品のご購入は先着順となります。予めご了承くださいませ。
作品について、発行元であるCAIRO APARTMENTの紹介文をご一読ください。
フランス・アンジェを拠点とするアーティスト森田幸子は日々の生活の中で見つける自身の喜びや好奇心に非常に質実である。それを証明するかのように、彼女の眼差しは庭の土からフィルムカメラへ、そして水彩画紙へと移りゆく。
彼女の制作プロセスはユニークだ。イタリア製水彩画紙に刷毛で感光剤を塗布し、自らの印画紙を作ることから始まり、35mmフィルムカメラを使い自然光の中で撮影された写真を、アンティークの引き伸ばし機を使用して、印画紙に焼き付ける。その後、お湯と絵筆で影を描くように感光剤を細心に取り除く。
それゆえ、彼女の作品の特徴であるドローウィングのような直感的な被写体の輪郭には、瞬間的な時を捉える写真的側面と、線や影を定義しながら時間を経て完成させる絵画的側面とのふたつの表情が垣間見える。本作『Time in Air, Time in Paper』では、そのふたつの側面を意識し、20年以上に亘る51作品を再編、水彩画紙に存在する彼女の素朴な時の流れを捉えることを試みた。「現実と過ぎ去る時間」を彼女の作品からは強く感じるが、その独特ともいえる時の流れに記憶を巡らすことで、視覚に加え、感覚によって鑑賞することの喜びを私たちに与えるだろう。
2023.01.06ブログ
2023.2.2
午前中に兵庫県立美術館へ李禹煥を観に行き、そのままお店を開けようかと思っていたが休みにする。
お店を開けてもうすぐ九年。今までは休むことが恐怖に近かったが今は休みたい時は休まないと危ないと思っている。
李禹煥を観て、それから万博方面に戻り、映画スラムダンクを観る。どちらも打ちのめされるほど素晴らしかった。スラムダンクは観ることを敬遠していたけれど、行ってよかった。
「余白」についてずっと考えている。
帰宅し即席の味噌ラーメンにバターを入れて食べる。夕食用に味噌汁と豚の生姜焼きを仕込む。
長女が学校から帰って来て、ダンス教室へ送る。(彼女は帰宅してから外出するまでの僅かな時間にスプラトゥーンをやっていた)
妻は4回目のワクチンを打ってきた。
みんな生姜焼きが美味しかったと言ってくれた。
タレに初めて蜂蜜を入れてみた。
2023.1.28
目覚めるとまた雪が積もっている。
それにしても都市部では雪が数cm積もっただけで慌ただしくなる。
電車は停まり、近所では車が滑って衝突している。
念の為車で出るのを避けて、妻は次女を保育園へ送って、それからモノレールで一足先に店へ。
僕はある程度の家事を済ませてから長女と家を出る。
雪が溶けて来ていたので迷ったが子どもが怪我をしては元も子もないと思い、モノレールで行くことにした。
長女は千里中央のダンス教室へ、僕はそれを見送ってそのまま店へ。
久しぶりのお花の日ということで朝から賑わう。
嬉しいのも束の間で、昼過ぎから首がもげるように痛くなる。
腰、背中、肩、首へと龍のように痛みが走り、それは首へ到達するとその日の夜までそこに留まった。
自宅に戻ると雪は跡形もなく溶けていたが、首の痛みは消えない。
次女が「ゆきやこんこ ゆきやこんこ」と繰り返し歌っているのを聴いて痛みが少し和らぐ。
それでもお酒を飲むのも我慢して早々に眠った。
2023.1.24
10年に一度の大寒波ということで、予報通り夕方から雪が降り始める。
冷え込んで来るに連れて客足が遠のく。客どころか誰も歩いていない。
ダンスの習い事をしている長女を迎えに行って、千里中央からモノレールで帰る。
地元の駅に降りると雪景色。
僕は大阪で育ったわけではないので雪が珍しいわけではないが、滅多に積もらない雪が積もって娘は目を丸くしながらはしゃいで帰る。雪の球を握りしめていた。
僕は「滑るよ、転ぶよ」とばかり言っていた。
はしゃいだ娘はニット帽をどこかで落としたことに帰宅後気付き、僕は帰ってきた道を辿るためにまた雪の中へ出た。
2023.1.21
paypayは使えませんかと立て続けに3回言われる。
paypayは使えない。
使えないんよ。
カードは一千円以上からお願いしています。
便利は搾取と同義だろうか。
2023.1.20
細野さんが幸宏さんについてコメントを発表した。
人生を一冊の本に喩えていた。
これだけの本に毎日囲まれいると幸福な時もあれば息苦しく思う時もある。
2023.1.17
28年前の朝はもちろん良く覚えている。15歳になったばかりだった。
僕は間接的にも直接的にも被災した。
いつかこの時のことを上手く書ければと思う。
あれから28年の年月が流れたことに信じ難い気持ちが滲み出してくる。
本のページを捲れば一瞬で時間が飛ぶが、そんなに容易い年月でもない。
28年、色んなことがあった。
2023.1.15
口にすると感情が溢れて涙が流れるように
文章にすることでも同じことがある。
自分は本当は悲しいのだ、と気づくことがる。
高橋幸宏さんが亡くなった。
2023.1.13
家族のために働く
自分のことなんてどうだっていい、そんな日がある。
そんな日が増えてきた。けれどそれを家族は喜ぶだろうか。
音楽家の寺尾紗穂さんが数年ぶりに来店。
近くに来たから寄って下さった。音楽も文章も精力的に活動しておられる。
見習わなくては。
2023.1.12
こんなにもたくさんの本が溢れているのにどうして世の中から戦争や暴力や差別は消えないのか
私たちはどこから来てどこへ行くのか
朝一で小原晩さんがエッセイ書きましたと持ってくる。
2023.1.8
言葉では表せないもの、というものは確かにあると思うが、そこに逃げてはいないか。
言葉と真剣に向き合っているだろうか。
僕は音楽家でも画家でもないのだから。
2023.1.6
新年の始まり。昨夜は少し緊張していたのか上手く眠れなかった。次女が眠りながら鼻を啜っていた。
眠気と緊張感の拭えぬまま店に着く。
掃除機をかけ、窓を拭くと少し汗ばむ。程よく身体も心もほぐれて行く。
豊田道倫さんから詩集が届いていた。
2023.01.01お知らせ
一月六日から一月十五日は毎年恒例の古本SALEです。(店頭のみ)
1000円以上のお買い上げで古本10%OFF
10000円以上のお買い上げで古本20%OFF
金額は新刊との合算でも大丈夫です。
どうぞご利用くださいませ。
※九日は臨時営業、十一日は休業いたします。
2022.12.27展示
都内を拠点に活動する写真家山田和幸の個展を開催します。
フリーランスのカメラマンとして活動する一方で自身の作品を制作している山田は写真や本の概念を覆す(破壊する)試みを続けています。紙や写真などの素材を染め、焼き、汚し、傷をつけ、劣化させ、さらにコラージュを加え作成する。発想に風穴を開けたい、予期せぬものに出合いたいという衝動が制作の原動力になっています。
詳細は下記ステイトメントをご確認ください。
個展では自ら製作したアートブック『PIECES』 (edition 20)と原画の展示販売を行います。
是非観にいらしてください。
“ステイトメント”
制作をはじめたきっかけが2つあります。
1つは仕事で求められる綺麗な写真に飽きたこと。
もう1つは、新しく試みようとする時、それまでの経験が行く手を阻むと感じたこと。
自身の枠の外に出たいという願望から、一番初めに作ったものは手製の写真集。
写真や紙を焼いたり、汚したり自身の手を使ってダメージを与える行為は
パターンや発想に風穴を開けたいという意識の現れでした。
しばらく作り続けていると、もっと自由になりたいという欲求が生まれ、
落書きやコラージュ、針金や釘を使った現作品に至ります。
制作する際、はじめから古いものは使わず、
新品の状態から染め、汚し、傷、劣化など、素材に経験をさせてから、
手を動かしバランスと表情を探っていきます。
経験がそれまでとは違う表情を生み、失敗やミスの上に制作を重ねるのは、
いつかの経験が今に繋がっているという投影であるかもしれません。
私はまだ旅の途中で、予期せぬものに出会いたいという興味を持ち続けています。
アートブック「PIECES」は1冊を通してテーマがあるものではなく、
写真を使った作品と平面作品を集めたものになります。
1冊1ページごとにそれぞれ手を加えており、1点ものの本(edition20)です。
今回、アートブックと原本となる作品を10数点展示します。
『山田和幸作品展 PIECES』
1/17-2/5 @blackbird books
(1/23、1/30休み)
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