本とわたしを離さないで

本のこと、お店のこと、日々のこと

2021.05.31展示

6/9-6/27『ぼくの鎌倉散歩』『詩集 言葉のない世界』(港の人)刊行記念 山田愼二写真展 詩人・田村隆一

※現在大阪では緊急事態宣言の発令中です。

blackbird booksでは時短営業を実施中です。(平日17時、日は17時45分、土祝は18時まで)

ご来店予定のお客様は以下の感染対策にご協力ください。

・お連れ様を伴う場合は出来るだけ少人数でのご来店をお願い致します。

・店内での会話は出来るだけお控えください。

・マスクの着用、入り口でのアルコール消毒をお願い致します。

また、17時以降はご予約でのご来店が可能です。(18時半までにご入店いただける方)

お名前とご来店の予定時間を明記の上、 info@blackbirdbooks.jp までお問い合わせください。

お電話でも承ります。

文明に精神を侵された人間の姿を見つめ続けた詩人・田村隆一。酒を愛し、自由を愛し、生涯を詩人として生き通した田村は、死の直前に刊行された詩集『1999』で「さよなら 遺伝子と電子工学だけを残したままの/人間の世紀末」と言い遺し、私たちを21世紀に置き去りにして、颯爽とこの世を後にしました。
後半生を暮らした鎌倉をうたう詩やエッセイを厳選収録した『ぼくの鎌倉散歩』が昨年末に刊行、そして、今春に1962年に刊行され今なお戦後詩を代表する詩集と言われる第2詩集『言葉のない世界』が復刊され、詩人・田村への注目が高まっています。
詩人の最晩年、鎌倉に3年間通って撮影を続けたフォトグラファー・山田愼二による貴重なポートレイト群を展示します。
これまで東京など5カ所で開催され好評を得ている写真展、関西での初めての開催になります。厳選した作品を展示いたします。

また、刊行元である「港の人」の詩集フェアも同時開催致します。

ぜひご来場ください。

 

言葉なんかおぼえるんじゃなかつた

言葉のない世界

意味が意味にならない世界に生きてたら どんなによかつたか

あなたが美しい言葉に復讐されても

そいつは ぼくとは無関係だ

きみが静かな意味に血を流したところで そいつも無関係だ

あなたのやさしい眼のなかにある涙

きみの沈黙の舌からおちてくる痛苦

ぼくたちの世界にもし言葉がなかつたら

ぼくはただそれを眺めて立ち去るだろう
「帰途」 『詩集 言葉のない世界』より

 

山田愼二 プロフィール

新潟県上越市生まれ。東京造形大学デザイン学科映像専攻卒業。 平地勲氏に師事後、独立。一九九〇年、有限会社シーン・セカンド設立。 俳優、ミュージシャン、アーティスト、スポーツ選手、会社経営者など、ジャンルを問わない人物写真を数多く手がける。 公益社団法人日本広告写真家協会正会員、キヤノンマーケティングジャパンEOS学園講師、キヤノンフォトクラブ東京JOY顧問。

フォトグラファー山田愼二ホームページ https://www.yamadashinji.com/

田村隆一 一九二三─一九九八。

東京生まれ。一九四七年に、鮎川信夫、北村太郎らと詩誌『荒地』創刊、戦後の現代詩を牽引する。第一詩集『四千の日と夜』、第二詩集『言葉のない世界』(高村光太郎賞受賞)が高い評価を受ける。一九七〇年に東京から鎌倉へ転居し、終の住処となる。死の直前に刊行された『1999』に至るまで生涯にわたって詩作を続けるほか、評論、随筆、翻訳なども数多く手がけた。

 

2021.04.25お知らせ

緊急事態宣言期間中の営業時間とお願い

大阪府には緊急事態宣言が発令されました。

宣言の解除まで営業時間を下記の通り変更致します。

平日 10:00-17:00

土祝 10:00-18:00

日 10:00-17:45

 

大変恐縮ですが感染防止についてこれまで通り下記のご協力をお願い致します。

・マスクの着用、入口でのアルコール消毒をお願い致します。

・大人数でのご来店はお控えください。2.3名さま以内でお願い致します。

・店内での会話は出来るだけお控えください。

何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

 

店頭お取り置き、ご予約、通販などお気軽にお問い合わせください。

どうぞよろしくお願い致します。

店主

 

 

2021.04.18展示

5/12(wed)~5/30(sun)『黒い雲と白い雲との境目にグレーではない光が見える』(左右社)刊行記念 西淑原画&パネル展

※現在大阪では緊急事態宣言の発令中です。

blackbird booksでは時短営業を実施中です。(平日17時、日は17時45分、土祝は18時まで)

ご来店予定のお客様は以下の感染対策にご協力ください。

・お連れ様を伴う場合は出来るだけ少人数でのご来店をお願い致します。

・店内での会話は出来るだけお控えください。

・マスクの着用、入り口でのアルコール消毒をお願い致します。

また、17時以降はご予約でのご来店が可能です。(18時半までにご入店いただける方)

お名前とご来店の予定時間を明記の上、 info@blackbirdbooks.jp までお問い合わせください。

お電話でも承ります。

 

『黒い雲と白い雲との境目にグレーではない光が見える』の刊行を記念して、原画&パネル展を開催いたします。
「がん闘病の不安に寄り添う短歌集」である本書は、「あの日の風を記憶するわたしの31字プロジェクト」のクラウドファンディングから生まれました。

このプロジェクトは「がんサバイバー(がん経験者)のそれぞれの想いや体験を31字の”短歌”に表現し一冊の本にすることで、自身の軌跡を記したり、他のサバイバーにエールをおくることにつながるのではないか」という想いから始まった出版プロジェクトです。
26人の女性がんサバイバーによる短歌のレッスンと書籍を監修したのは、歌集『たやすみなさい』『サイレンと犀』(共に書肆侃侃房)の著者、岡野大嗣さん。

プロジェクトメンバーの想いに寄り添った、優しくあたたかみのある描き下ろしイラストを手がけたのは、イラストレーターの西淑さんです。
今回の展示では、西淑さんのイラスト(原画&パネル)、本書収録短歌を展示いたします。ぜひこの機会にお立ち寄りくださいませ。
コロナ禍で不安が募る今こそ、多くの人にこの本が届きますように。

 

「いま、同じ時代を生きている、女性がんサバイバーたちがつくった『口ずさめるお守り』。一つひとつに異なる祈りが込められて、そのまなざしはそれぞれに美しい」ー岡野大嗣

【プロフィール】
イラスト:西淑
福岡生まれ 鳥取、京都を拠点に活動
書籍の装丁、広告、パッケージ、CDジャケット、雑誌、雑貨等のイラストレーションを手がける
ELVIS PRESSより作品集「西淑作品集」を刊行

短歌:26人のがんサバイバー あの風プロジェクト
「がんサバイバー(がん経験者)のそれぞれの想いや体験を31字の”短歌”に表現し一冊の本にすることで、自身の軌跡を記したり、他のサバイバーにエールをおくることにつながるのではないか」という想いからスタートした、女性がんサバイバーによる短歌集の出版プロジェクト。歌人・岡野大嗣による短歌レッスンを経て、26名の女性がんサバイバーが参加。短歌集を出版し、完成した本をサバイバーや団体、病院へ無料で届けるためのクラウドファンディングは開始即達成となった。

 

5/12(wed)~5/30(sun)『黒い雲と白い雲との境目にグレーではない光が見える』(左右社)刊行記念 西淑原画&パネル展

会場:blackbird books 大阪府豊中市寺内2-12-1 緑地ハッピーハイツ1F

06-7173-9286  info@blackbirdbooks.jp

月曜、第三火曜定休

 

 

2021.04.17ブログ

新大阪駅

小中学生の頃は東京と栃木に住んでいて、実家のある神戸に帰省する際は東海道新幹線ひかりに乗って帰った。

車で帰った記憶もあるけれど、きっと親が渋滞にうんざりして電車に乗って帰るようになったのだろう。

 

新大阪駅で降りると東京とは全く違った空気を子どもながらに感じたものだった。

両親に連れられ、人ごみを掻き分けてJR神戸線に乗り込む。三宮に着く頃にはへとへとになっていて、妹はいつも母に抱きついて眠っていた。元町を過ぎ、神戸を過ぎると「まだ?つぎ?」と私は繰り返す。「兵庫、新長田、鷹取、須磨、塩屋、垂水、、、」と母は子守唄のように言う。須磨の海が見えてくる頃にはいつも陽は沈んでいた。

 

一度どういう事情かは分からないが父親と私と二人きりで新大阪駅を歩いていた。

新幹線に乗り込む前に昼食を取ろうと蕎麦屋へ向かった。子どもの事を気にかける父ではなかったから広大な駅の中をはぐれないように懸命に付いて行き、また何を食べたいかと聞くような人でもなかったから、気が付くと蕎麦屋に座っていて、見様見真似で薬味を入れて、ざるそばを啜った。葱の横にうずらの卵があって、それもつゆに入れた。味は覚えていない。蕎麦を食べた後のことも覚えていない。駅はすっかり様変わりしているからあの蕎麦屋は恐らくもうないだろう。

 

私は現在、新大阪駅から地下鉄で北へ三つ目の駅で本屋を営んでいる。

2021.03.31お知らせ

4月より第三火曜日も定休日と致します

2021年4月よりこれまでの毎週月曜日に加え、第三火曜日も定休日と致します。

何卒ご了承くださいませ。