本のこと、お店のこと、日々のこと
2024.02.27イベント
※こちらは満席となりました。ご予約ありがとうございました。
2月に刊行された自伝エッセイ『〈寝た子〉なんているの?−見えづらい部落差別と私の日常』の著者、上川多実さんは、関西の部落出身で解放運動をする両親のもと、東京の部落ではない町で生まれました。家の中では「部落差別に負けるな」と言われ、外では「〈部落〉なんて知らない」と言う友人に囲まれて混乱とともに育った上川さんは、自らが親となった現在、子どもやその周囲にいる大人に〈部落〉について伝えながら暮らしています。
坂東希さんは、両親が和歌山の被差別部落に移り住み、そこで生まれ、育ちました。現在は非行・犯罪心理について研究しながら、大阪府箕面市の北芝で子育てし、地域づくりに関わっています。地元では「ムラ(部落)の子」として育てられつつも、別の場では「部落民ではない」と見なされることもあり、上川さんとはまた異なる「典型的な部落民」ではない立場から〈部落〉について考えてきたおひとりです。
〈部落民〉とひとくちに言っても多様な在り方があることを伝えていく活動をしているお二人は、それぞれどんなことに直面してきたのか。また、親となった今、そのルーツについてどのように子どもに伝えるのか。お二人のこれまでの歩みと考えを通して、多様で豊かな〈部落ルーツ〉の現在を一緒に考える機会になれば幸いです。(里山社)
〈書籍紹介〉
『〈寝た子〉なんているの?−見えづらい部落差別と私の日常』
著=上川多実
「差別はもうない。〈寝た子〉を起こすな」と言われがちな部落問題。東京生まれの部落ルーツ、シングルマザーの著者は子どもやママ友に〈部落〉をどう伝えるのか。日常の中で見えづらい差別は当事者をどう惑わせ苦しめるのか。泣いて笑って、やがて日本社会の様々なマイクロアグレッションに気付かされる、まったく新しい痛快自伝エッセイ。「夕ご飯何にしようとか、幼稚園でこんなことがあったらしいとか、私たちはおしゃべりをしながら子どもが遊び終わるのを待つ。そういう日常の話題と同じように、その日は私は公園で、いつも通りのトーンで、部落の話をした」(本書より)
〈登壇者プロフィール〉
●上川多実(カミカワ・タミ)
1980年東京都足立区生まれ。関西の被差別部落出身の両親のもと東京の部落ではない地域で育つ。佐藤真監督のもと映画美学校でドキュメンタリー映画制作を学び、00 年、自らの家庭を撮った『ふつうの家』を発表。仲間とともに「わたし」から始まる「部落」の情報発信サイト「BURAKUHERITAGE」を運営。現代の部落差別について講演活動を行う。2児のシングルマザー。趣味は韓国ドラマとDIY。本書が初の単著。
●坂東希(バンドウ・ノゾミ) 大阪大学大学院人間科学研究科特任講師。官民協働刑務所や児童自立支援施設におけるグループ・プログラムの実践研究に携わる。大学卒業後、反差別国際運動(IMADR)に勤務。2011~2016年まで大阪府箕面市のNPO法人暮らしづくりネットワーク北芝に勤務し、相談業務などに従事(現在は理事)。現在、北芝のコミュニティづくりに関わりながら子育て中。blackbird booksファン。共著に『加害者臨床とアディクション』など。
『〈寝た子〉なんているの?−見えづらい部落差別と私の日常』刊行記念トークイベント
〜上川多実×坂東 希 それぞれの〈部落ルーツ〉、子どもにどう伝える?〜
満席となりました。ご予約ありがとうございました。
2024年3月23日(土)18:30~
トーク終了後、著者によるサイン会を実施します。
参加費:1800円
定員:先着20名さま
(中学生以下無料、介護者無料、共に人数にはカウント致しますので同伴される場合はお伝えください。)
会場:blackbird books 大阪府豊中市寺内2-12-1 緑地ハッピーハイツ1F
ご予約:info@blackbirdbooks.jp / 06-7173-9286 お名前、人数をお知らせください。
※店内トイレ有(極めて狭く和式でバリアフリーではないため、必要な方には近隣のトイレをご案内致します)
※車椅子やベビーカーでご来店される方は事前にお申し付けください。
入り口は段差がありますのでサポート致します。
2024.02.24展示
”猫はかわいい。異論はない。どちらかというと猫派だ。
でも好きな時に旅行に行きたいし、ひとつの場所に縛られたくない。
だからこの人生で、猫を飼うつもりはなかった。
モフちゃんに出会うまでは。”
コロナ禍真っ只中の2020年、鬱々としていた気分を紛らわす為に夜の散歩を日課としていました。
そのうち近所に野良猫一家が住んでいることに気がつきおやつやおもちゃを持って通い始めました。どの猫も桜耳ではないことが気になりつつも。
やがて冬を迎え春に差し掛かる頃、猫たちは発情期を迎えました。
1匹の猫が風邪を引いたことをきっかけに保護猫団体さんにコンタクトを取り猫たちに避妊手術をすることを決意。
特にお気に入りだった「モフちゃん」という猫をそのままうちで引き取ることに。突如始まった、飼うつもりのなかった猫との生活…
愛猫との出会い、暮らしを写真と言葉で綴り1冊のzineを作りました。その中から数点を写真作品として今回展示します。
(makitaaki)
猫との生活を言葉と写真で綴じたZINE『猫を飼うつもりはなかった』は発売後、静かに反響を呼んでいます。
写真は山口卓也さん。是非手に取って見てください。
※zineの売上の一部は「勝手にのらねこ基金」として保護猫団体さんに寄付を予定しています。
過去の寄付先:
古都ねこくらぶさま(2023年9月)
石川県獣医師会さま(2024年1月)
makitaaki
鳥取県出身。
London College of Communications, University of the Arts London卒業。ロンドン、東京、ベルリンで暮らした後、現在京都在住。
コロナ禍中に、自作のzineなどを制作・販売するセルフパブリッシング「POTLUCK PARTY」を始動。
旅をする途中で見つけた面白いものや日々の生活の中で感じたことをイラストや文章と共にzineというメディアで表現。主に文学フリマ京都など関西のブックフェアに参加・販売。
2024.02.23イベント
※こちら満席となりましたのでご予約の受付を終了致しました。
キャンセルの出た場合はSNSとこちらでご案内いたします。
コロナ禍で2度のトークイベント中止。
そして3度目の正直!ということで植本一子さんのトークイベントを開催します。
一子さんを東京からお招きしてbbb店主吉川とおしゃべりします。
多くの方と同じようにこの3年でお互い色々ありました。
一子さんはこの3年の間に本やzineを出し続けていますがそれはつまり色々あったからで、どんどん変わり続けています。
最新刊「さびしさについて」(小説家滝口悠生さんとの共著:2022年に自費出版で出した『往復書簡 ひとりになること 花をおくるよ』の改題)、「こころはひとりぼっち」そして書き続けた既刊を軸に、配信の予定などもないのでここでしかお話し出来ないことを聞いていきたいと思います。
植本 一子(うえもと・いちこ):1984年、広島県生まれ。2003年、キヤノン写真新世紀で優秀賞を受賞し、写真家としてのキャリアをスタート。2013年より下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」を立ち上げ、一般向けの記念撮影をライフワークとしている。主な著作に『かなわない』(タバブックス)、『愛は時間がかかる』(筑摩書房)など。
植本一子トークイベント『私と吉川さんのおしゃべり会 この3年』
受付終了しました。
3月9日(土)18:30スタート
参加費:2000円
定員:先着20名様 定員になり次第受付終了となります。
ご予約:info@blackbirdbooks.jp、06-7173-9286
(お名前、人数をお知らせください。メールには必ず返信致します。迷惑メール設定などご注意ください。返事がない場合、お手数ですがお問い合わせください)
2024.02.21展示
※好評につき開催期間を延長致します。3月3日(日)まで。
歌集、グッズ、特典も補充いたします!
2020年、凄まじい動員を記録したナナロク社の「詩と造本」展、約3年半ぶり2回目の開催です。
今回は話題作を発行し続けているナナロク社の「歌集」を中心に展開します。
歌人と装丁家と出版社の協働で短歌を束ねて一冊の本にする。その制作過程のエピソードから紙の名前や造本のたくらみまで詳しくお伝えする展示です。
期間中、歌人の伊藤紺さんが2月7日の17時半から在廊予定です。岡野大嗣さんも時々来店されます。
特典、グッズのご案内
・ナナロク社歌集ご購入特典(店頭のみ)
歌集の造本についての情報がまとめられたポストカードセット(12枚入)
・店頭販売グッズ
短歌アクリルキーホルダー(木下龍也9種・岡野大嗣9種)
短歌焼印しおり(木下達也9種・岡野大嗣9種)
伊藤紺×脇田あすか「〜 Relay 〜」蛇腹ポストカード
(歌人の伊藤紺とデザイナーの脇田あすかの二人展「〜 Relay 〜」の会場でのみ販売されたグッズです。伊藤の短歌を見て、脇田が絵を描き、その絵を見て、伊藤が短歌を書く……といった3往復による作品が、6枚組の蛇腹ポストカードになりました。全2種です。ミシン目で切り離しても使え、繋がったまま飾るのもいい。)
2024.01.05お知らせ
一月十日は都合により18時閉店となります。
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