本とわたしを離さないで

2024.02.27イベント

【受付終了】3/23(土)『〈寝た子〉なんているの?−見えづらい部落差別と私の日常』刊行記念トークイベント 〜上川多実×坂東 希 それぞれの〈部落ルーツ〉、子どもにどう伝える?〜

※こちらは満席となりました。ご予約ありがとうございました。

 

2月に刊行された自伝エッセイ『〈寝た子〉なんているの?見えづらい部落差別と私の日常』の著者、上川多実さんは、関西の部落出身で解放運動をする両親のもと、東京の部落ではない町で生まれました。家の中では「部落差別に負けるな」と言われ、外では「〈部落〉なんて知らない」と言う友人に囲まれて混乱とともに育った上川さんは、自らが親となった現在、子どもやその周囲にいる大人に〈部落〉について伝えながら暮らしています。

坂東希さんは、両親が和歌山の被差別部落に移り住み、そこで生まれ、育ちました。現在は非行・犯罪心理について研究しながら、大阪府箕面市の北芝で子育てし、地域づくりに関わっています。地元では「ムラ(部落)の子」として育てられつつも、別の場では「部落民ではない」と見なされることもあり、上川さんとはまた異なる「典型的な部落民」ではない立場から〈部落〉について考えてきたおひとりです。

〈部落民〉とひとくちに言っても多様な在り方があることを伝えていく活動をしているお二人は、それぞれどんなことに直面してきたのか。また、親となった今、そのルーツについてどのように子どもに伝えるのか。お二人のこれまでの歩みと考えを通して、多様で豊かな〈部落ルーツ〉の現在を一緒に考える機会になれば幸いです。(里山社)

〈書籍紹介〉
『〈寝た子〉なんているの?見えづらい部落差別と私の日常』

著=上川多実

「差別はもうない。〈寝た子〉を起こすな」と言われがちな部落問題。東京生まれの部落ルーツ、シングルマザーの著者は子どもやママ友に〈部落〉をどう伝えるのか。日常の中で見えづらい差別は当事者をどう惑わせ苦しめるのか。泣いて笑って、やがて日本社会の様々なマイクロアグレッションに気付かされる、まったく新しい痛快自伝エッセイ。「夕ご飯何にしようとか、幼稚園でこんなことがあったらしいとか、私たちはおしゃべりをしながら子どもが遊び終わるのを待つ。そういう日常の話題と同じように、その日は私は公園で、いつも通りのトーンで、部落の話をした」(本書より)

〈登壇者プロフィール〉

上川多実(カミカワ・タミ)
1980年東京都足立区生まれ。関西の被差別部落出身の両親のもと東京の部落ではない地域で育つ。佐藤真監督のもと映画美学校でドキュメンタリー映画制作を学び、00 年、自らの家庭を撮った『ふつうの家』を発表。仲間とともに「わたし」から始まる「部落」の情報発信サイト「BURAKUHERITAGE」を運営。現代の部落差別について講演活動を行う。2児のシングルマザー。趣味は韓国ドラマとDIY。本書が初の単著。

坂東希(バンドウ・ノゾミ) 大阪大学大学院人間科学研究科特任講師。官民協働刑務所や児童自立支援施設におけるグループ・プログラムの実践研究に携わる。大学卒業後、反差別国際運動(IMADR)に勤務。20112016年まで大阪府箕面市のNPO法人暮らしづくりネットワーク北芝に勤務し、相談業務などに従事(現在は理事)。現在、北芝のコミュニティづくりに関わりながら子育て中。blackbird booksファン。共著に『加害者臨床とアディクション』など。

 

『〈寝た子〉なんているの?−見えづらい部落差別と私の日常』刊行記念トークイベント

〜上川多実×坂東 希 それぞれの〈部落ルーツ〉、子どもにどう伝える?〜

満席となりました。ご予約ありがとうございました。

2024323()18:30

トーク終了後、著者によるサイン会を実施します。

参加費:1800円

定員:先着20名さま

(中学生以下無料、介護者無料、共に人数にはカウント致しますので同伴される場合はお伝えください。)

会場:blackbird books 大阪府豊中市寺内2-12-1 緑地ハッピーハイツ1F

ご予約:info@blackbirdbooks.jp / 06-7173-9286 お名前、人数をお知らせください。

※店内トイレ有(極めて狭く和式でバリアフリーではないため、必要な方には近隣のトイレをご案内致します)

※車椅子やベビーカーでご来店される方は事前にお申し付けください。

入り口は段差がありますのでサポート致します。