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2023.03.12
ひとりの女性の育児日記。
その再読をとおして紡がれた30万字超の追憶の記録。
〈震災〉ではなく〈わたし〉を主語にした
4018日の点描、想起と忘却の生活史。
仙台市の沿岸部に暮らすかおりさん(仮名)は、2010年6月11日に第一子を出産しました。彼女はその日から育児日記をつけ始めます。そんな矢先、あの大地震が。 彼女はその後も手書きの日記を綴り続けました。1日の終わりに、ひとりだけのダイニングで。言葉を発した日。ぐずって泣き止まない日。留守番を任せた日。 地震から10年後。彼女は日記を再読し、語り始めます。
第一子が10歳になるまで、11年分の語りを収録したのが本書『わたしは思い出す』です。
トークイベントではかおりさんと出会い本書の取材・編集・執筆・構成を担当した松本篤さん(AHA!)をお招きし本書の成り立ちを中心にお話を伺います。
育児日記を付けながらひとりの女性が震災後をどのように生活して来たのか、耳を傾けたいと思います。
育児、震災は元より、夫婦、家族、書くこと、幼稚園、仕事、友人、テーマは多岐に渡ります。
育児をしているしていないに関わらず、本書にご興味をお持ちになった方は是非ご参加ください。ご予約お待ちしております。
『私は思い出す』トークイベント
4月7日(金)19時スタート
先着15名さま
参加費:1500円
ご予約:info@blackbirdbooks.jp 06-7173-9286 お名前、人数をお知らせください。
松本篤
1981年、兵庫県生まれ、大阪府在住。市井の人々の記録の価値に着目したアーカイブ・プロジェクト、AHA!(アハ)を2005年に立ち上げる。記録集『はな子のいる風景』(武蔵野市立吉祥寺美術館、2017)、ウェブサイト『世田谷クロニクル』(生活工房、2019)などの企画・編集を担当。『わたしは思い出す』では、企画立案者として、かおりさんへのインタビューとその編集を行う。
2022.10.11
およそ3年ぶりとなる土に還るエコバッグ『PLECO by kna plus』のPOP UP SHOP VOL.7です。
『PLECO』は繊維産業が盛んな福井県にあるクナプラスで織られています。
日本の伝統色に基づいた10を超えるカラー展開と伸縮するプリーツ、洗練されたデザインが特徴で、エコバックとは言えファション性を十分に兼ね備えたバッグです。
本邦初公開となる新色も販売開始致します。どうぞお楽しみに。
※画像は新色の蘇芳色スオウイロ(BORDEAUX)×朱華ハネズ(PINK BEIGE)
※通販は在庫状況を見てご案内いたします。
2022.08.27
『ゼペット』(著者:レベッカ・ブラウン 訳:柴田元幸 絵:カナイフユキ 発行:ignition gallery )
刊行記念原画展を開催します。
アメリカの作家レベッカ・ブラウン原作の短編を柴田元幸が翻訳し、イラストレーターのカナイフユキが絵を付けた悲しみと優しさに溢れた絵本。
ゼペットはご存知ピノキオを産んだおじいさん。
死の床でゼペットが見る夢は。。
孤独を照らすような淡い光を放つカナイフユキの絵が絶妙に物語に寄り添います。
「ゼペット」は、『体の贈り物』『若かった日々』『家庭の医学』などで知られるアメリカの作家、レベッカ・ブラウンの掌篇です。
レベッカ・ブラウンの「ゼペット」(“Geppetto”)は、2018年に刊行されたNot Heaven, Somewhere Else: A Cycle of Stories(『天国ではなく、どこか別の場所 物語集』、Tarpaulin Sky Press刊、邦訳なし)に収められている。この物語集には、「三匹の子ぶた」を踏まえた“Pigs”、「赤ずきんちゃん」を踏まえた“To Grandmother’s House”をはじめ、ヘンゼルとグレーテル、ハンプティ・ダンプティなど、さまざまな伝統的物語やキャラクターがレベッカ流に語りなおされた物語が並んでいる。語り直しの切り口は作品によってさまざまで、単一のメッセージに還元できない、豊かな「サイクル」が出来上がっている。100ページに満たない小著だが、怒りと希望をシンプルな文章で発信しつづけるレズビアン作家レベッカ・ブラウンの神髄が伝わってくる。
「ゼペット」は厳しさと優しさが並存していて、中でもとりわけ味わい深い。
柴田元幸
※こちらは終了致しました。
9月13日(火)柴田元幸「ゼペット」刊行記念朗読会
翻訳家柴田元幸さんの当店では約3年半ぶりとなる朗読会を開催します。
日程:2022年9月13日(火)
会場:blackbird books(大阪府豊中市寺内2-12-1 緑地ハッピーハイツ1F)
開場:19時 開演:19時30分
料金:2000円 先着15名様
ご予約:info@blackbirdbooks.jp, 06-7173-9286 (お名前、人数をお知らせください。メールの場合はこちらからの返信をもって受付完了と致します。)
《著者プロフィール》
レベッカ・ブラウン
1956年ワシントン州生まれ、シアトル在住。作家。翻訳されている著書に『体の贈り物』『私たちがやったこと』『若かった日々』『家庭の医学』『犬たち』、ナンシー・キーファーとの共著に『かつらの似合っていない女』がある。『体の贈り物』でラムダ文学賞、ボストン書評家賞、太平洋岸北西地区書店連合賞受賞。
柴田元幸
1954年、東京生まれ。米文学者、翻訳家。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞、『メイスン&ディクスン(上・下)』(トマス・ピンチョン著、新潮社)で日本翻訳文化賞、2017年には早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌『MONKEY』の責任編集も務める。
カナイフユキ
長野県生まれ。イラストレーター、コミック作家
個人的な体験と政治的な問題を交差させ、あらゆるクィアネスを少しずつでも掬い上げ提示できる表現をすることをモットーに、イラストレーター、コミック作家として活動しつつ、エッセイなどのテキスト作品や、それらをまとめたジン(zine,個人出版物)の創作を行う。
2022.04.16
数年ぶりにイベント出店します。
毎年上野公園で開催されている音楽と本の小さなフェス。今年は初の大阪開催も決行とのことでお誘い頂きました。
5月7日(土)、場所は当店から徒歩10分の服部緑地野外音楽堂です。
当日は店舗も営業予定。花店noteオープン日です。
是非緑地に遊びに来てください。
2020.10.20
『人類堆肥化計画 / 東千茅』(創元社)の刊行を記念し、東千茅(農耕民)と吉村萬壱(小説家)のオンラインによる対談イベントを開催します。
視聴は無料、創元社のYouTubeチャンネンルにアクセスすればどなたでもご覧頂けます。定員もございません。
お二人は2019年8月、blackbird booksにて東さんと彼の仲間たちが創刊した雑誌「つち式」を巡って対談を行いました。
その名も「人類堆肥化計画-悦ばしい腐敗、土になりうる人間」。この時のタイトルがそのまま今回の著作に採用されています。
2015年から奈良の里山に移り住んだ東さんは鳥を飼い、大豆と米を作り、動植物らと共生しながら人間の生きる悦びについて問い続けてきました。
研究者でも物書きでもない「不真面目な農耕するホモ・サピエンス」が手探りで開拓してきたからこそ生まれた言葉が本書にはあります。
里山の暮らし、農耕、異種生物との共存、人間の腐敗、そもそも人類の堆肥化とは?、興味は尽きません。
一人の農耕民に人間の破壊を繰り返し書いてきた小説家吉村萬壱が迫ります。
事前にご質問を受け付けますので、本書またお二人にご質問のある方はこちらまでご投稿くださいませ。
info@blackbirdbooks.jp
また、当日ツイッターにて #人類堆肥化計画 のハッシュタグでも質問受付ます。是非ご利用ください。
司会:blackbird books 吉川
企画:東千茅
共催:創元社 blackbird books
アクセスはこちらまで。
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