本とわたしを離さないで

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2025.02.26

3.12(水) – 3.30(日) 金滿里『生きることのはじまり』刊行記念 ミロコマチコ装画巡回展

私はそういう環境の中で、自分も含めて人間の心理というものを考えるようになった。それは、善も悪も別々に存在するのではなく、一人の人間の中に同時にあるのだ、ということだった。良い人と悪い人がいるのではなく、一人の中に両方が存在する。たまたまそのときにどちらかが出るだけで、絶対的に善い人なんていない。特に極限状態では、悪の部分が出るほうが自然であり、本音なのだ。
だからこそ、ふだんからこの本音を見つめていかないと、人間として弱くなる、と思った。自分の中にも弱さや悪の部分がある。それに目をつぶって見ないふりをしていると、かえって知らず知らずのうちにその部分に引きずられてしまうのだ。
(「第 二 章  障碍児施設へ」より)

障碍者だけのパフォーマンス集団「態変(たいへん)」の主宰者が、想像を絶する極限状況を生き延び、人間の本質を問い続けた「生きること」の物語。

 

2024年6月の発売後、当店でも大反響を呼んだ金滿里さんの『生きることのはじまり』。

この装画を手掛けた画家ミロコマチコさんの原画が当店にやってきます。

展示期間中はミロコさんのオリジナルポストカード、装画のポストカード、またこの本を28年ぶりに復刻した人々舎樋口さんによる長いあとがき、編集の裏話などを収録したZINE(無料配布)を手に取って頂けます。

是非お運びくださいませ。

 

金滿里『生きることのはじまり』刊行記念 ミロコマチコ装画巡回展

3.12 – 3.30(期間中17,18,24休み)

at blackbird books

大阪府豊中市寺内2-12-1 1F

06-7173-9286 / info@blackbirdbooks.jp

 

 

 

 

2025.01.26

2025.2.8 Sat – 3.2 Sun 横山雄 個展『不定形なあれこれ』

「不定形なあれこれ」
自分の選択の連続によって線が重なってモチーフが立ち上がっていく様子は画家が絵を描くことに限らず、失敗したりうまくいったりと生活の選択を繰り返して存在が立ち上がっていくようにも見えます。その行為が正解を持った厳しいことではなく、揺らぎを含んでいて、開かれていて、曖昧で、もっと寛容なことだと思えるように絵を描いている気がします。
社会の中で名前の付けられた、自分の魂を守るためだった輪郭は外側に広がるたくさんのあれこれとの境目、他者の輪郭でもあります。自分の形を実感できるとき同時に何かに触れているのだと思うと、この境界線を肯定するレッスンのような絵を描き続けることで、私の眼差しもこれからまだまだ変わっていくのかもしれません。

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東京都在住、画家/ブックデザイナー/イラストレーターとして活動する横山雄の個展を開催します。

横山は自身の作品を発表する傍らで数々のブックデザインや装画を手掛け、その横山のデザインした本はblackbird booksでも多数取り扱って来ました。東京での出会いや来店時やメールでのやり取りよりも、横山の手がけた本を観たり触れたり、店に並べることを繰り返すことで彼の作品への理解が深まったように感じます。横山の描く細い輪郭は静止と運動を繰り返しながら、人々の手に触れていきます。展示ではそういった経緯が拡張する場になればと思います。

作品はもちろん、横山の作品集や手がけた本も販売します。

作家は初日在廊予定。

たくさんのご来店をお待ちしております。

 

横山 雄

画家/ブックデザイナ一/イラストレ一タ一

東京都在住。桑沢デザイン研究所総合デザイン科卒業。全国各地にて作品の展覧会を開催。沢木耕太郎『旅のつばくろ』、村上春樹×柴田元幸『本当の翻訳の話をしよう 増補版』、ミラン・クンデラ集英社文庫新装版の装画、世田谷美術館「マルク・シャガール 版にしるした光の詩」のアートディレクション、デザインのほか、書籍や広報物、展覧会、作品集のデザインや装画・挿画、ロゴ、パッケージイラストなどを手掛ける。

 

横山雄個展

『不定形なあれこれ』

2025.2.8 – 3.2

at blackbird books

豊中市寺内2-12-1 1F

月曜、第三火曜休

 

2024.12.20

2025.1/15_2/2 岩瀬ゆか・花店note 『早春ふらわー』

blackbird booksでは約3年半ぶりとなる画家・岩瀬ゆかさんの展示は弊社の花部門、花店noteとの共同企画です。

1月の年始を過ぎて立春がやって来ると春のお花が一斉に並び始めるこの季節、春と花の絵を展示します。

 

『早春ふらわー』
2025.1.15(水) – 2.2(日)
10:00〜19:00 | 1/20(月)、21(火)、27(月)休
期間中の花店noteのオープン日は24(土)、25(日)

 

また、期間中には下記イベントを開催します。(要予約:予約先はnoteアドレスとなります。ご注意ください)

event
「on order 花器」
1/17(金),18(土),2/2(日) 11:00-18:00の間30分単位で受付
所要時間30分(乾燥時間含む)

花器は花店noteで販売中のLAB GLASS「NO PLOBLEM品」よりお好きなものを1点お選びいただきます。
そこに挿すお花も1輪プレゼント
その場でお話を交えつつ絵を描いてもらいます

✔ ご予約方法 ①お名前②電話番号③ご希望日時
こちらを添えて noteflower@blackbirdbooks.jp までメールをお願いいたします

✔ price 花器代金+ペイント¥1,100~(ペイントボリュームによりご相談となります)
※花器代金はサイズ・形により異なります ¥1,100-¥7,480
ご予約時に一覧をお送りいたしますのでご確認ください (ご希望の商品をお取り置きいただく事も可能です)

✔ 「NO PLOBLEM品」とは
日本におけるVISION GLASSの輸入販売元である國府田商店株式会社から派生したプロジェクト
キズや歪みがありながら使用上問題がないものを「NO PROBLEM 品」と呼び 多様な品質基準を受け入れ定価で販売することで、さまざまな負荷を減らしていく取り組み
きっかけはnote担当者がon orderで描いてもらったこと
どんな花も受け入れてくれる特別な花器に心が躍りました
今回の企画に岩瀬さんも國府田さんも喜んで賛同くださり協力いただきました
行き場のなくなる商品が自分だけの1点に変わります
『作り手、売り手、買い手が一緒になって考え作り出すことを目指します』と発信されているこのプロジェクトに参加してみませんか

 

岩瀬 ゆか/ Yuka Iwase
2006 年より関西を中心に個展を開催。

アトリエでの制作に加え、対面制作や、音楽や身体表現とのライブペイントなど、コミュニケーションを交えた作品づくりも行っています。

他作家(服飾や物など)とのコラボレーションで、オリジナルのペイントアイテムを作成、販売。

また、店舗等の壁やパッケージ、持ち込まれた物など、直描きできるものにはなんでも描きます。

https://iwaseyuka.com

 

2024.11.22

2024/12/7(sat) – 12/29(sun) 川島小鳥 vocalise&未来ちゃん 刊行記念展

※12/8(日)は店内イベント開催のため18時閉店となります。

 

川島小鳥さんの写真集『vocalise』、新装版『未来ちゃん』の連続刊行を記念して、小さな写真展を開催します。

今回展示される作品は、どれも購入することができます。ぜひ会場で実物をご覧ください!

作品は全てエディション5(先着各5点まで)、全て同サイズ、同価格(30000円+税)、額装してのお届けです。

【プロフィール】
川島 小鳥 (かわしま・ことり)
写真家。早稲田大学第一文学部仏文科卒業。主な作品集に『BABY BABY』(2007)、『未来ちゃん』(2011)、『明星』(2014)、谷川俊太郎との共著『おやすみ神たち』(2014)、 小橋陽介との共著『飛びます』(2019)、『おはようもしもしあいしてる』(2020)、『(世界)²』(2021)。第42回講談社出版文化賞写真賞、第40回木村伊兵衛写真賞を受賞。

 

2024.10.11

11/9-12/1 blackbird books10周年記念 nakaban個展『記憶の庭園学』

※11月13日(水)は都合により17時閉店となります。

 

記憶の庭園学

落ち葉のように降りつもる記憶
その記憶は土に還ってしまったように見えるが
いつの間にかそこから何かが芽吹き 花を咲かせている
かと思えばそれは急に立ち枯れたりもする
或る傾向をもつ記憶だけが育ちすぎぬよう わたしはその周囲を石で囲う
野草のような記憶をポットに移し温存を試みたりもする
しかし望む結果が得られるとは限らない 答えは時間だけが語ってくれる
絵の制作過程での経験は このような庭園での経験によく似ている
土の中で起こっていること あるいははるかな高みにある星や月との関係
自然というものが自分の内面と地続きであるということ
ここには学んでも学びきれない奥深さがある
ガーデン・テーブルに何か一冊置いてあるといい
他者の記憶の産物である書物を開くことも大切だと考える
遠い土地から記憶の種を取り寄せ わたしたちの庭に撒くことにも似たように
しかしその種が発芽しこの土地に適応して育ってくれるかどうかはわからない
答えは時間だけが語ってくれる

words by nakaban

design by Su-

 

2024年、blackbird books10周年、最後の企画です。

店主が最も尊敬する画家、nakabanさんにお願いしました。

これまでにも何度かnakabanさんの絵を展示しましたがその海とも空とも言えるような深い青色に僕は魅せられてきました。

その青色を見ていると独り夜な夜な絵を描き続ける画家の姿を想像し、僕は強い憧れと共感を覚えるのです。

呉のはずれにある海沿いの小さな町のアトリエには果物の実った庭がありました。

その庭と”他者の記憶の産物”である書物から成る絵が並びます。

芸術の秋、たくさんのご来店をお待ちしております。

 

初日、作家在廊予定です。

nakaban(画家)

なかばん|1974年広島県生まれ。広島県在住。

旅と記憶を主題に絵を描く。絵画作品を中心に、印刷物の挿絵、絵本、映像作品を発表する傍ら、音楽家のトウヤマタケオと『ランテルナムジカ』を結成し、音楽と幻燈で全国を旅する。’13年には新潮社「とんぼの本」のロゴマークを制作。
主な作品に絵本『よるのむこう』(白泉社)『みずいろのぞう』(ほるぷ出版)『ないた赤おに』(浜田廣介作/集英社)『フランドン農学校の豚』(宮沢賢治作/ミキハウス) など。

https://www.nakaban.com/

 

blackbird books 10周年記念

nakaban 個展

『記憶の庭園学』

2024.11/9(土)- 12/1(日)

10:00 – 19:00

11/11,18,19,25 休 11/13 17時閉店

 

nakabanさんの庭とアトリエ

イチジクを山ほど育てていた。そのイチジクとチョコレートと珈琲をいただいた。

今度は友人を誘って泊まりに行きたい。