本とわたしを離さないで

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2023.02.11

2/28-3/19 『日本国憲法』刊行記念 齋藤陽道パネル展

日本国憲法は誰のものか?
もう一度読み、感じ、考える私たち自身の憲法。

日本国憲法の条文全文に、写真家・齋藤陽道さんのカラー写真24点を組み合わせたハンディな一冊。
戦後70余年、私たちの幸福と平和の土台となってきた憲法を、いまの暮らしのなかでそれぞれの人生を生きる人々の姿を深くとらえた写真とともに読み直す。

刊行から間もなく一年、反響が続いている『日本国憲法』に掲載されている齋藤陽道さんの写真と日本国憲法のパネル展を開催します。齋藤さんの著作も並びますので、憲法はもちろん、言葉や写真について考えるきっかけになればと思います。

齋藤陽道(さいとう・はるみち)
1983年、東京都生まれ。写真家。都立石神井ろう学校卒業。2020年から熊本県在住。陽ノ道として障害者プロレス団体「ドッグレッグス」所属。2010年、写真新世紀優秀賞(佐内正史選)。2013年、ワタリウム美術館個展。2014年、日本写真協会新人賞受賞。
写真集に『感動』、続編の『感動、』(赤々舎)。著書に『写訳 春と修羅』(ナナロク社)、『異なり記念日』(医学書院・シリーズケアをひらく、第73回毎日出版文化賞企画部門受賞)、『声めぐり』(晶文社)がある。

saitoharumichi.com

 

2023.01.29

2/7-2/19 『Time in Air, Time in Paper / Sachiko Morita 森田幸子』

2022年の終わりに販売を開始したフランスのアンジェを拠点にするアーティスト森田幸子の作品集『Time in Air, Time in Paper』。

作品の素晴らしさはもちろん、発売後大きな反響を頂いていることもあり当店にてささやかな展示販売を行うことになりました。

限られた期間、限られた点数ではございますが、原画プリントを見られる貴重な機会。

ご覧頂ければ幸いです。

 

Time in Air, Time in Paper

at blackbird books 2/7-2/19 (2/13は定休日)

原画プリントと作品集の展示販売

作品のご購入は先着順となります。予めご了承くださいませ。

 

作品について、発行元であるCAIRO APARTMENTの紹介文をご一読ください。

 

フランス・アンジェを拠点とするアーティスト森田幸子は日々の生活の中で見つける自身の喜びや好奇心に非常に質実である。それを証明するかのように、彼女の眼差しは庭の土からフィルムカメラへ、そして水彩画紙へと移りゆく。

彼女の制作プロセスはユニークだ。イタリア製水彩画紙に刷毛で感光剤を塗布し、自らの印画紙を作ることから始まり、35mmフィルムカメラを使い自然光の中で撮影された写真を、アンティークの引き伸ばし機を使用して、印画紙に焼き付ける。その後、お湯と絵筆で影を描くように感光剤を細心に取り除く。
それゆえ、彼女の作品の特徴であるドローウィングのような直感的な被写体の輪郭には、瞬間的な時を捉える写真的側面と、線や影を定義しながら時間を経て完成させる絵画的側面とのふたつの表情が垣間見える。本作『Time in Air, Time in Paper』では、そのふたつの側面を意識し、20年以上に亘る51作品を再編、水彩画紙に存在する彼女の素朴な時の流れを捉えることを試みた。「現実と過ぎ去る時間」を彼女の作品からは強く感じるが、その独特ともいえる時の流れに記憶を巡らすことで、視覚に加え、感覚によって鑑賞することの喜びを私たちに与えるだろう。

 

2022.12.27

2023.1/17〜2/5『山田和幸作品展 PIECES』

都内を拠点に活動する写真家山田和幸の個展を開催します。

フリーランスのカメラマンとして活動する一方で自身の作品を制作している山田は写真や本の概念を覆す(破壊する)試みを続けています。紙や写真などの素材を染め、焼き、汚し、傷をつけ、劣化させ、さらにコラージュを加え作成する。発想に風穴を開けたい、予期せぬものに出合いたいという衝動が制作の原動力になっています。

詳細は下記ステイトメントをご確認ください。

個展では自ら製作したアートブック『PIECES』 (edition 20)と原画の展示販売を行います。

是非観にいらしてください。

 

“ステイトメント”

制作をはじめたきっかけが2つあります。

1つは仕事で求められる綺麗な写真に飽きたこと。

もう1つは、新しく試みようとする時、それまでの経験が行く手を阻むと感じたこと。

自身の枠の外に出たいという願望から、一番初めに作ったものは手製の写真集。

写真や紙を焼いたり、汚したり自身の手を使ってダメージを与える行為は

パターンや発想に風穴を開けたいという意識の現れでした。

しばらく作り続けていると、もっと自由になりたいという欲求が生まれ、

落書きやコラージュ、針金や釘を使った現作品に至ります。

制作する際、はじめから古いものは使わず、

新品の状態から染め、汚し、傷、劣化など、素材に経験をさせてから、

手を動かしバランスと表情を探っていきます。

経験がそれまでとは違う表情を生み、失敗やミスの上に制作を重ねるのは、

いつかの経験が今に繋がっているという投影であるかもしれません。

私はまだ旅の途中で、予期せぬものに出会いたいという興味を持ち続けています。

アートブック「PIECES」は1冊を通してテーマがあるものではなく、

写真を使った作品と平面作品を集めたものになります。

11ページごとにそれぞれ手を加えており、1点ものの本(edition20)です。

今回、アートブックと原本となる作品を10数点展示します。

 

『山田和幸作品展 PIECES』

1/17-2/5 @blackbird books

(1/23、1/30休み)

2022.11.25

2022.12/10(土) – 25(日) 『オーギー・レンのクリスマス・ストーリー』タダジュン版画展

blackbird booksでは初となる、そして念願でもありましたイラストレーター・版画家タダジュンさんの版画展を開催します。

映画『スモーク』の原作としても知られ、2021年にスイッチ・パブリッシングより刊行された『オーギー・レンのクリスマス・ストーリー』(著:ポール・オースター/訳:柴田元幸)に描き下ろした挿絵版画を展示販売いたします。

店頭では挿絵版画の他、オリジナルミニ版画、版画シート、オーギー・レンのポスター、ポストカード、zineなどを販売しております。

また、会期中に店頭にて本書をご購入いただいた方には抽選でミニ版画をクリスマスプレゼント!

版画作品はお正月期間中に通販も予定しております。こちらは追ってご案内致します。

 

 

profile

タダジュン Jun Tada

イラストレーター・版画家  東京在住
版画の技法を使い、書籍や雑誌のイラストレーションを中心に活動中

主な仕事に、『犯罪』『罪悪』『カールの降誕祭』フェルディナント・フォン・シーラッハ/酒寄進一 訳(東京創元社)、
『ガラスの街』ポール・オースター/柴田元幸 訳(新潮社)、『後藤明生コレクション』全5巻(国書刊行会)、
雑誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)のイラストレーションなど。

 

クリスマスプレゼント(抽選)の本型版画

2022.11.13

11/23-12/4 木下龍也『オールアラウンドユー 生活と花と短歌』展

歌人・木下龍也の第3歌集『オールアラウンドユー』(ナナロク社)の発売記念展を開催します。

『オールアラウンドユー』に収録された短歌、木下龍也さんの生活にある近しいものたちの写真、本人手書きの日記のような短い言葉を花とともに展示します。

歌集の帯にある本人撮影の一輪の芍薬から着想を得ました。

花を用意するのはblackbird books併設の花店note。

店頭ではカバーが5色ある今回の歌集を全てと透明の短歌キーホルダーも販売。※

展示期間中に木下さんの関連書籍をお買い上げの方には木下さんの写真を使ったオリジナルポストカードをお付け致します。※

木下さん在廊日は12月3日(土)15時から閉店までを予定。※

当店にて木下さんの関連書籍をお買い上げの方には在廊時間中にサイン(短歌)+お名前などもお入れします。

(当日までにご購入の方にはレシートをお渡しいたしますので当日お持ちください)

※12月3日、混み合った場合は入場制限を設ける場合がございます。出来る限り少人数(1,2名)でのご来店にご協力ください。

展示をゆっくりご覧になりたい方は17時以降をお勧めいたします。

※キーホルダーは店頭のみの販売。お取り置きや短歌の種類はお選び頂けません。ご了承ください。

※関連書籍

・オールアラウンドユー

・あなたのための短歌集

・天才による凡人のための短歌教室

・今日は誰にも愛されたかった

・玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ

・つむじ風、ここにあります

・きみを嫌いな奴はクズだよ

ポストカードは通販も対象です。

 

木下龍也『オールアラウンドユー 生活と花と短歌』展

11/23(水)〜 12/4(日)10:00-19:00

(期間中11/28は定休日)

blackbird books

大阪府豊中市寺内2-12-1 1F