2022.12.27展示
都内を拠点に活動する写真家山田和幸の個展を開催します。
フリーランスのカメラマンとして活動する一方で自身の作品を制作している山田は写真や本の概念を覆す(破壊する)試みを続けています。紙や写真などの素材を染め、焼き、汚し、傷をつけ、劣化させ、さらにコラージュを加え作成する。発想に風穴を開けたい、予期せぬものに出合いたいという衝動が制作の原動力になっています。
詳細は下記ステイトメントをご確認ください。
個展では自ら製作したアートブック『PIECES』 (edition 20)と原画の展示販売を行います。
是非観にいらしてください。
“ステイトメント”
制作をはじめたきっかけが2つあります。
1つは仕事で求められる綺麗な写真に飽きたこと。
もう1つは、新しく試みようとする時、それまでの経験が行く手を阻むと感じたこと。
自身の枠の外に出たいという願望から、一番初めに作ったものは手製の写真集。
写真や紙を焼いたり、汚したり自身の手を使ってダメージを与える行為は
パターンや発想に風穴を開けたいという意識の現れでした。
しばらく作り続けていると、もっと自由になりたいという欲求が生まれ、
落書きやコラージュ、針金や釘を使った現作品に至ります。
制作する際、はじめから古いものは使わず、
新品の状態から染め、汚し、傷、劣化など、素材に経験をさせてから、
手を動かしバランスと表情を探っていきます。
経験がそれまでとは違う表情を生み、失敗やミスの上に制作を重ねるのは、
いつかの経験が今に繋がっているという投影であるかもしれません。
私はまだ旅の途中で、予期せぬものに出会いたいという興味を持ち続けています。
アートブック「PIECES」は1冊を通してテーマがあるものではなく、
写真を使った作品と平面作品を集めたものになります。
1冊1ページごとにそれぞれ手を加えており、1点ものの本(edition20)です。
今回、アートブックと原本となる作品を10数点展示します。
『山田和幸作品展 PIECES』
1/17-2/5 @blackbird books
(1/23、1/30休み)
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