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2022.11.13
歌人・木下龍也の第3歌集『オールアラウンドユー』(ナナロク社)の発売記念展を開催します。
『オールアラウンドユー』に収録された短歌、木下龍也さんの生活にある近しいものたちの写真、本人手書きの日記のような短い言葉を花とともに展示します。
歌集の帯にある本人撮影の一輪の芍薬から着想を得ました。
花を用意するのはblackbird books併設の花店note。
店頭ではカバーが5色ある今回の歌集を全てと透明の短歌キーホルダーも販売。※
展示期間中に木下さんの関連書籍をお買い上げの方には木下さんの写真を使ったオリジナルポストカードをお付け致します。※
木下さん在廊日は12月3日(土)15時から閉店までを予定。※
当店にて木下さんの関連書籍をお買い上げの方には在廊時間中にサイン(短歌)+お名前などもお入れします。
(当日までにご購入の方にはレシートをお渡しいたしますので当日お持ちください)
※12月3日、混み合った場合は入場制限を設ける場合がございます。出来る限り少人数(1,2名)でのご来店にご協力ください。
展示をゆっくりご覧になりたい方は17時以降をお勧めいたします。
※キーホルダーは店頭のみの販売。お取り置きや短歌の種類はお選び頂けません。ご了承ください。
※関連書籍
・オールアラウンドユー
・あなたのための短歌集
・天才による凡人のための短歌教室
・今日は誰にも愛されたかった
・玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ
・つむじ風、ここにあります
・きみを嫌いな奴はクズだよ
ポストカードは通販も対象です。
木下龍也『オールアラウンドユー 生活と花と短歌』展
11/23(水)〜 12/4(日)10:00-19:00
(期間中11/28は定休日)
blackbird books
大阪府豊中市寺内2-12-1 1F
2022.10.28
都内を中心に雑誌・広告等で活躍する写真家押尾健太郎による初の写真集「PLOUGH YARD 517」出版記念展を開催します。
2002年、経験を積むためにロンドンに留学していた押尾は、馴染みのパブで風変わりな格好の中年男性に出会います。
それがメルヴィンです。離婚やトラブルで財産や住処を失い消沈しながらも、奔放に生きるメルヴィンとの邂逅は押尾のロンドン生活に刺激を与え、彼と過ごした日々を押尾は写真におさめていきました。
住んでいたキャンピングカーの炎上、ホームレスになっても生命力たくましい日常、そしてメルヴィンがずっと心に留めていたウェールズの灯台へのトリップ….。
まだ駆け出しのフォトグラファーであった若き日の押尾が、異国の地で出会ったメルヴィンという稀有な被写体と正面から向き合い、漂うように生きる彼の姿を、まるでロードムービーのように切り取っています。
*書名は、メルヴィンが寝床にしていた住所に由来しています。
押尾健太郎 / Kentaro Oshio
千葉県生まれ
2000年 スタジオアシスタントを経て渡英
2003年 帰国後 フリーランスとなる。
雑誌、広告、WEBを中心に活動中。
2022.08.17
©︎chose commune
アルル国際写真祭ダミーブック賞(LUMA Recontres Dummy Book Award Arles)2021受賞、カッセルダミーアワード(Kassel Dummy Award) 2020特別賞受賞を受け、今年の7月にパリのchose communeから出版された鈴木萌の写真集「SOKOHI 底翳」。
本作の発表を記念した展覧会を開催します。写真集は発売後間もないですが、非常に好評です。国内での数少ない展示の機会です。是非お立ち寄りくださいませ。
作品ステートメント:
「底翳」(そこひ)とは、底にある翳、眼球内に潜む翳、つまり何らかの眼内部の異常により視覚障害をきたす目の疾患の俗称として江戸時代から使われてきた。そのうち、緑内障にあたる言葉は「青底翳」(あおそこひ)と呼ばれた。末期には角膜が地中海のように青緑色のようになり失明するという、ヒポクラテスの記述に語源があるとの一説もある。そうした長い歴史にも関わらず、現代の視覚障害の一番多い原因疾患である緑内障の病態は、その原因や治療法にいたるまでいまだ完全な解明がされていない。16年前に緑内障の診断を受けた父の場合も、点眼薬や手術による眼圧のコントロールの甲斐無く、視野狭窄がゆっくりと、そして確実に進行している。昨日よりも少し暗い朝に起き、物を取ろうとする手は宙を泳ぐ。
父はかつて、ありとあらゆるものをノートに書き留める人だった。旅先で写真もたくさん撮った。30年以上にもわたる編集者としてのキャリアは、常に膨大な本と文字に囲まれていた。そんなかつての生き方とは裏腹に、緑内障により少しずつ視力を失いつつある今は、書くことも読むことももはやその意味をなさなくなってしまった。
視野が狭くなっていく自分の境地を、静かに淡々と受け入れているかのように見える父はその一方で、差し込んでくる光を離すまい、失うまい、と必死で病の進行に抗う一面をふとした瞬間に外に出すことがある。だが自分の周囲に壁をしっかりと築き、父が見えないものが見えて、父が見ているものを同じようには見ることができない他者からは単なる同情や共感を簡単には寄せつけない。
その壁の隙間からそっと覗くと、そこには、底に潜む翳の淵を時には頼りなく、しかし時には新しい認知を求める確かな足どりで、出たり入ったりする父の姿が見え隠れする。父の失明への旅は、まるで翳と光の間を行ったり来たりする波のように進んでいる。
鈴木萌
東京都出身。London College of Communications, University of the Arts London卒業。2011年日本への帰国を機に製本技術を取得し、ヴィジュアルアーティストとしての活動を開始する。写真/アーカイブ/イラスト/製本技法/インスタレーションを織り交ぜながら、障害や共同体の歴史、環境汚染、開発などにより変化する記憶や認知に関するナラティブを表現している。2020年に発表した作品「底翳(SOKOHI)」は東京のReminders Photography Stronghold を皮切りに、北アイルランド、シンガポール、京都、オーストラリアなどで展示された。同時に自主出版されたアーティストブック「底翳」はフランスのLuma Rencontres Dummy Book Award 2021などを受賞し、2022年にフランスの出版社より普及版が出版されたばかり。
©︎Moe Suzuki
2022.05.25
ひかりをつんで
あつめていた
それははじまりと終わりの
どちらでもない瞬間
永遠
なんてわからないけど
こういうことかなあ
と言って
光る果汁を
サラダに振りこぼして笑っていた
あのひとは
あの夏のすがたのままで
そしてわたしはひかりをつんで
あつめていた
いつかあのひとに
会えるような気がしていた
(ひかりをつんで)
『青葱を切る / 藤本徹』(新版)の発行を記念し、詩と絵の「青葱を切る」展を開催します。
詩「青葱を切る」と西淑さんによる装画の原画を展示。
また、6月18日(土)にはblackbird booksでは約5年ぶりとなる藤本さんの朗読会を開きます。
(→満席となりました)
お陰様で4月の発行後、多くの書店にて取扱い頂いていることもあり、反響が続いています。
藤本徹の詩の世界を体験出来るものにしたいと思っています。
是非観にいらして下さい。
「青葱を切る」朗読会
満席となりましたので受付終了致します。
6月18日(土)19時ー20時
参加費1000円
定員10名様(感染対策のため少人数での開催となります。ご了承ください)
定員になり次第受付終了となります。
ご予約はこちらから。
info@blackbirdbooks.jp
06-7173-9286
(お名前、人数をお知らせください)
2022.05.05
大体通りすがりというか
思わぬところで描きたくなるような風景が
目の前に現れる
最近は石だの階段だのが描きたくなることが多い
(マメイケダ)
これまでblackbird booksではマメイケダさんの風景画に焦点を当て展示を開催して参りました。
今回も近年の風景画をまとめて展示致します。
また今回も展示に合わせ風景画の私家版作品集「ふうけい3」を発行。
どうぞお楽しみに。
マメイケダ
1992年島根県出雲市に生まれた。大阪に在住。
食べたものや見たものをよく描いている。
高卒後、惣菜調理の仕事に勤めるが、2013年秋に退職して絵を描きに大阪に引っ越す。作品集に『味がある。』(誠光社)『ふうけい』『ふうけい2』(共にiTohen press)などがある。著書に絵本『おなかがへった』(WAVE出版)がある。
2016年HBファイルコンペ仲條正義賞を受賞。
書籍の装画などのイラストレーションや展覧会での発表などを中心に活動。
好きな食べ物は卵。
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