2020.05.17展示
山尾三省詩集『新版 びろう葉帽子の下で』(野草社)の刊行を記念し、『詩人・山尾三省展~詩集・原稿・写真、そして画家nakabanの装画』を開催致します。
詩あるいは歌は、絶望に耐える希望あるいは祈りとして太古以来つくられ続けてきた——。
このような思想のもと、日常の中で非日常的な時をつづった詩人・山尾三省(1938~2001年)の代表作が『びろう葉帽子の下で』(1987年刊)です。
「歌のまこと」「地霊」「水が流れている」「縄文の火」「びろう葉帽子の下で」と題された、全5部247篇を集成した詩集の新版を、このたび文化人類学者・批評家の今福龍太さんの序を収録し刊行。
本書出版を記念して、山尾三省の詩集をはじめとする全著作および直筆原稿、アメリカの詩人ゲーリー・スナイダー氏との対談時に写真家・高野建三さんが撮影した写真などを展示します。詩人の生誕80年記念出版として刊行された詩文集『火を焚きなさい』『五月の風』、そして詩集『新版 びろう葉帽子の下で』の装画を担当した画家nakabanさんの作品原画も展示します。
『火を焚きなさい』『五月の風』は既にblackbird booksではロングセラーになっています。
これまで山尾三省の詩に親しんで来られた方はもちろん、これらの詩集で新しく山尾三省の世界に触れた方もまた深くその言葉に出会える機会かと思います。
このような状況ですので、展示内容を縮小し、トークイベントの予定もキャンセルとしました。
日常の中に詩や歌が必要だと感じている方はそっと観にいらしてください。
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