本とわたしを離さないで

2017.10.31イベント

12.22(金)柴田元幸×内田輝/レベッカ・ブラウン『かつらの合っていない女』刊行記念 朗読と音楽のセッション

ご予約の受付は終了致しました。

レベッカ・ブラウン『かつらの合っていない女』(思潮社)の刊行を記念し、本書を翻訳した柴田元幸の朗読と、音楽家・内田輝の音楽によるセッションを開催致します。

柴田さんが編集長を務める「MONKEY」をはじめ、ポール・オースター、ミルハウザー、ダイベック、ヘミングウェイ、ジャック・ロンドン、、そして村上春樹との数々の仕事、、柴田さんが翻訳された数々の海外文学を読んできた店主にとっても夢のような企画です。haruka nakamura、青木隼人との[FOLKLORE]でもおなじみ、音楽には内田輝さんをお迎えします。素晴らしい夜になるはずです。

日程:2017年12月22日(金)

会場:blackbird books(大阪府豊中市寺内2-12-1 緑地ハッピーハイツ1F)

開場:19時 開演:19時30分

料金:2800円+1ドリンクオーダー

出演:柴田元幸(朗読)、内田輝(クラヴィコード、サックス)

企画をされているignition galleryからのご案内です。

『9月11日に刊行されたレベッカ・ブラウン文/ナンシー・キーファー絵『かつらの合っていない女』(思潮社/柴田元幸訳)は、ナンシー・キーファーの絵からインスピレーションを受けて物語を書いているからか、レベッカ・ブラウンの文章がこれまでの作品より内面に向かっているように思います。

物語をゼロからつくり出す必要がなかったからでしょうか、体の奥底から涌き上がってきているような言葉のひとつひとつが強く、より呪文のようなリズムが文章に生まれているように感じます。

柴田元幸さんの朗読と内田輝さんの音楽によって物語を紙から解放することで、きっと、レベッカ・ブラウンが文章に込めた願いのようなものを、より体感して頂けるのではないでしょうか。

2017年末、レベッカ・ブラウンをはじめとして、いろんな作家、いろんな物語の声をお聞き頂くことで、何かから解放され、何かを思い出し、何かが開かれていく、そんな時間になればと思っています。ぜひご体験ください。

“いつかある日 わたしたちはみな 同じことを知るだろう。
いつかある日 わたしたちはみな 同じものを持つだろう。

(レベッカ・ブラウン「いつかある日」)』

shibatasan

©島袋里美

柴田元幸

1954年、東京生まれ。翻訳家、東京大学名誉教授。文芸誌「MONKEY」編集長。トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞を受賞。
最近の訳書にスティーヴン・ミルハウザー『木に登る王』、ナサニエル・ウエスト『いなごの日/クール・ミリオン』(新潮文庫)、ジャック・ロンドン『犬物語』など。

 

uchidasan

内田輝

音楽大学でsaxを専攻。音に反応する心に興味を持ちピアノ調律を習得。調律を通して音の本来に出会う為のWSを開催。その後14世紀に考えだされた鍵盤楽器、クラヴィコードに出会う。現在、日本中を巡り演奏会とWSを行い、映画音楽も手掛ける。

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レベッカ・ブラウン

1956年、アメリカ生れ。シアトル在住。『体の贈り物』でラムダ文学賞、ボストン書評家賞、太平洋岸北西地区書店連合賞を受賞。著書に『私たちがやったこと』『家庭の医学』『若かった日々』『犬たち』など。画家ナンシー・キーファーとの共著『かつらの合っていない女』(柴田元幸訳)が思潮社から9月11日に刊行された。