2016.08.25ブログ
移転後初のトークイベント「本をつくるひと LOCKET :内田洋介 ✕ 微花:石躍凌摩、西田有輝」が無事終わった。
とても熱の篭った空間になった。
「なぜ本をつくるのか?」という難しい問いに、登壇した3人が真摯に向き合って頂いたからだと思う。
まだ熱が冷めず余韻が店に漂っていて全体を捉えきれず上手くまとめられないのだが幾つかの場面を反芻出来るうちに書いておきたい。
「なぜ本をつくるのか? (なぜ本いう媒体を選び販売するのか?)」 「本の魅力は?」という問いに
3人は自分自身と向き合うように手探りで言葉を自分の中から抜き取るようにして答えて頂いた。
そして出てきたキーワードは「わからないから」 「知らないから」だったと思う。
「花や植物のことをまだ何も知らない」
「旅に出るたびに自分が何も知らないことを思い知る」
本をつくるのが楽しい、買ってもらって大事にして貰うのが嬉しい、いいものがないから自分で作る、風景や言葉を共有出来る、マスでは出来ないことをやる、
答えは幾つか具体的に出た。
それでも、3人に共通していたのは情報で溢れかえっている社会、そして情報そのものに対する反抗だ。
「雑草」という一括りの言葉で片付けてしまう安直さ(それは生活に直結している)、webから抜き取った一つの単語だけで全て分かった気になってあぐらをかいている自分たち。
わからない、知らない、ということをまずは自分で飲み込み、わからないことを伝えたい、伝えきれないことを伝えたい、その結晶が紛れもなく本だということ。
そんなことを語って頂いた。
そして本はその人そのもので、名刺であり、出会いであるということ。
本を通して出会えたLOCKETの内田さん、微花の石躍さん、西田さん、そして集まって頂いたお客様に感謝したい。
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