2015.08.01ブログ
本屋さんの本、本の本、出版社の方が書いた本、をよく読みます。
特にお店を始めるにあたって、勉強するつもりでたくさん読みました。今でもそのたぐいの本を見つけると読むようにしています。
僕は書店員の経験なくいきなりお店を始めたので、ふむふむ、ほうほう、と唸りながら読みます。
面白く刺激になる本もあれば、もう内容も思い出せないような本もあります。
先週読んだこの「本屋になりたい」はその中でも飛び抜けて面白い本でした。
とても優しくて力強くて丁寧な本です。
著者の宇田智子さんは大手の巨大新刊書店から退職し、沖縄の那覇の市場中央通に約3坪の古本屋(市場の古本屋ウララ)を開店します。
そんなお店の、本屋の、毎日を綴った本です。新書らしく本屋の背景を分かりやすく、かつ丁寧に語られています。
店を始めるということ、仕入れのこと、新刊と古本のこと、図書館のこと、商店街のこと、お金のこと、そして沖縄のこと。
一冊の本から人と関わり、町と関わり、生活に結びついていくということ。
小さな商いだからこそ、今目のまえにいる人に何かを届けられる喜び。
大げさかも知れませんが、商売のあるべき姿を垣間見たような心持ちです。
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