本とわたしを離さないで

2018.10.04ブログ

実は時々自分を励ましている。

夜の自分の店が好きだ。

正確に言うと外から見る夜のbbbが好きだ。

決して明るくはない住宅街の中にぽっとオレンジ色の明かりが灯っていて、その光景に自分で安心している。

よく取材などで「理想のお店は?」とか「どんなお店にして行きたいですか?」と聞かれるけれど上手く答えられない。

理想なんてあまりなくてただ長く続けられればいいと思っている。無愛想ですみません。

ただ最近、夜の店を見ていたら自分の住んでいる近所にこんな本屋があったら嬉しいだろうなと思った。

100円から文庫が買えて、大正や昭和の本があって、絵本があって、料理やマンガの本もあって、数万円するアート本もあって、

混沌としているけれど、そんな一言で言い表せられない店が近所にあったらいいなと思う。

学生だったら通っていただろうと思う。こんな本屋に。

そのオレンジの灯りを見て、実はそうやって時々自分を励ましている。

「悪くないじゃないか」と。

もちろんまだまだ満足なんてしていないし、いい店なんですと自慢したいわけじゃない。

ただ、その灯りが僕の背中を押してくれる時がある。