
2026.07.23イベント

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06-7173-9286
” マリブの海辺にある父の家で、僕と父の新しい生活が始まった。父は僕に、僕自身についての小説を書くように言った。僕は海を、月を、太陽を、船を知ってはいるけれど、僕自身や世界をほんとうに理解するためにはどうすればいいんだろう——10歳の少年ピートは父親との時に厳しく、時にさわやかな会話を通じて、生きることの意味を学んでゆく。名匠が息子に捧げた心あたたまる詩的小説。”
来たる8月8日、不朽の名作『パパ・ユーア クレイジー』(著:ウィリアム・サローヤン 訳:伊丹十三)が装幀を新たに遂に復刊を遂げます。
復刊を手掛けたのはblackbird booksとは長年親交のある、植物図鑑『微花』を発行し本業は庭師である石躍さんと西田さんのお二人。
『微花』は版元として活動を始めるわけですが、何がそれほどまでにこの本は二人を、そして世界中の読者を惹きつけて来たのでしょうか。
この本を繰り返し読むことと庭師であることは深いところで繋がっていると二人は言います。
お二人からは復刊の経緯をお話していただき、そして父と息子の会話から成るこの詩的な小説の本懐である「生きることの意味」を皆さんと一緒に考えていければ幸いです。
パパ・ユーア クレイジー復刊記念トークライブ『PAPA IS BACK』
at blackbird books
2026.8.8 sat
18:30開場 19:00開始 90分程度
参加費 1500円
先着 20名さま
ご予約:info@blackbirdbooks.jp / 06-7173-9286 (お名前、人数をお知らせください)
以下、微花よりメッセージです。
このたび、この不朽の名作を、微花として復刊する運びとなりました。私が初めてこの小説を手にとったのは2014年のことでしたが、そのときには、すでに絶版となっていました。それ以前から、長らく多くの人々によって復刊が待ち望まれていたにもかかわらず——私もまた、そうした人々のうちにあって、長い間待っていたのです。
ではなぜ、このたび、微花として復刊する運びとなったのか。理由はいくつもあって、トークライブではそれらについてじっくりとお話したいのですが、一言でいえば、それは”本を読んだから”です。初めて手にしたときから十年余りの間、何度も繰り返し折に触れて。そうして昨年、また飽きもせず読み返していたとき、つぎの一節が目に留まったのです。
「人間は遅かれ早かれ誰だって死ぬ。そして、人間は死んだあと、この世に何を残すか?いい本を一冊この世に残すというのは人間として最高のことなんだ」
何度も読んできたこの一節を、私はこのとき読み過ごすことができませんでした。本を繰り返し読むということは、ついにはそこに書かれてあるようにしか生きられなくなるということなのかも知れません。それが、訳者あとがきで伊丹十三の書いていた「読むことを生きている状態」なのかも知れない。作者であるウィリアム・サローヤンも、訳者である伊丹十三も、すでに故人となって久しいですが、それでもまだこの世には、彼らが残してくれた最高の本があって、長らく絶版であったにもかかわらず、偶然自分のもとに届いた。ならば人間として、これをもう一度この世に刊行しなおさなければならない。そうして、自分の死後にも亘る未来にこれを残さなければならない——
そう思い立ってから、約一年に亘る制作期間を経て、ようやく皆様にこの本をお届けすることができます。8月7日納品で、8月8日に行われる『パパ・ユーア クレイジー』復刊記念トークライブ「PAPA IS BACK」——その初回は、われらがblackbird booksでの開催です。店主の吉川さんもまたこの本が好きなので、この日はきっと素晴らしい祝祭になるに違いありません。『パパ』を好きな方はもちろん、まだご存知ないという方にも、ぜひともお運びいただけますと幸いです。

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